自民党が始めた「#一次情報で読み解く自民党」との取り組みに注目が集まっている。
「高市総裁になってから,【自民党広報】が見違えるようによくなった」
自民党公式Xは2025年10月14日、「鈴木俊一幹事長 ぶら下がり会見 国民民主党との幹事長会談を受けて」として、鈴木氏による会見内容の文字起こしを投稿した。
複数の取材社による質疑応答を1つの投稿にまとめたもので、質問した側の社名と質問の内容を記載。自民党公式YouTubeチャンネルに公開された会見動画と、党公式サイトに掲載された質疑応答まとめへのリンクも添えられている。
文章は会見での発言を書き起こしたものだが、「もう1問」などとして同じ取材社が追加の質問を行った場合には社名を再掲するなどの配慮がされている。記者の個人名は掲載されておらず、プライバシーへの考慮もうかがえる。
なお、同様の手法は立憲民主党も公式アカウントで採用している。
SNSでは、自民党からの一次情報発信に触れることができるという取り組みについて、ポジティブな声が複数上がっている。
「高市総裁になってから,【自民党広報】が見違えるようによくなった。こういう動画をポストしていただけると,印象操作がない分,インフルエンサーの切り抜き動画よりも,内容が正確に伝わると思う」
「鈴木貴子氏が広報部長になってから字幕がついた! 見やすいね!」
「これは、イイね 文字で全文書き起こされてるのと、動画に字幕があるので、正確な一次情報が取れるし把握もしやすい 悪意あるオールドメディアの修正や過去があっても『嘘を嘘と見抜ける』し、カウンターも返せるし良きかと」
「徹底した一次情報」発信を宣言
高市早苗総裁による新体制下で広報本部長に起用された鈴木貴子衆院議員は同日、党による投稿を引用し「※今後なお一層の、読みやすさを追求してまいります。#一次情報で読み解く自民党」とつづった。
鈴木氏はかつてNHK長野放送局でディレクターを務めていた経歴を持つ。
15日の投稿では、「全文書き起こしに対するポジティブ評価を頂きありがとうございます。また、『長過ぎて読みづらい』などのお声も頂いております」と自身に寄せられた声に触れた。
党による発信に注力する理由として、「Grokなどの機能が使われるようになりましたが、まだ"完全"ではありません。徹底した一次情報と、読みづらいかもしれませんが、双方のためにも全文記載の試みは続けてまいりたいと思います」と説明した。
今後については「その上で、改行や余白の活用。また、長尺のものに関してはホームページに誘うなど何が最適か、挑戦しながら模索してまいりたいと思います。」
「たくさんのコメント、広報本部一同の励みになっています。ありがとうございます! 皆さんと共により良い広報に向け力を尽くしてまいります」と感謝をつづっている。
鈴木氏は、自身に寄せられたリクエストにも返答した。
「自民党のYouTubeチャンネル強化もお願いします!」との声には、「企画、発信、色々と考えています。乞うご期待を!」とさらなる展開を予告した。
「聞きやすさも追求していただけると」との声には「ご意見ありがとうございます。善処したいと思います」と回答した。
全文書き起こしに対するポジティブ評価を頂きありがとうございます。
— 衆議院議員 鈴木貴子/SUZUKI Takako (@_SuzukiTakako_) October 15, 2025
また、「長過ぎて読みづらい」などのお声も頂いております。… https://t.co/UBNn8D2gA0