早すぎる「ブラボー」、オーケストラは「うれしいものではございません」 注意喚起続々...SNSで鑑賞マナー問題に

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   名古屋フィルハーモニー交響楽団は2025年10月11日に公式Xで、「終演後の早すぎる『ブラヴォー』は、私どもにとってうれしいものではございません」と、注意喚起の投稿をした。

   9月には神奈川フィルハーモニー管弦楽団も同様の注意喚起の投稿をしており、SNSでは、コンサートで早すぎるタイミングで「ブラボー」を叫ぶ客がいるとして問題になっている。

  • 画像はイメージです
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  • 名古屋フィルハーモニー交響楽団公式X(@nagoyaphil)より
    名古屋フィルハーモニー交響楽団公式X(@nagoyaphil)より
  • 神奈川フィルハーモニー管弦楽団公式X(@kanagawaphil)より
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  • 名古屋フィルハーモニー交響楽団公式X(@nagoyaphil)より
  • 神奈川フィルハーモニー管弦楽団公式X(@kanagawaphil)より

「完璧な静寂の方が、はるかにうれしいです」

   名古屋フィルハーモニー交響楽団は、終演後の客の振る舞い方について、次のように伝えた。

「様々なご意見があるかと思いますが、終演後の早すぎる『ブラヴォー』は、私どもにとってうれしいものではございません。完璧な静寂の方が、はるかにうれしいです」

   続けて、「今日は、指揮者も楽員も事務局員も、失望を感じておりますので、あえて投稿いたします」と述べた。同日は、愛知県芸術劇場コンサートホールで「第538回定期演奏会〈野人の肖像〉」が行われていた。

   この投稿は14日までに14万の「いいね」が付き、3万件超リポスト(拡散)されるなど、注目を集めた。

   J-CASTニュースは名古屋フィルハーモニー交響楽団に投稿するに至った理由などについて取材を申し込んだが、個別の取材は対応を控える旨回答があった。

   同楽団は12日にXで、11日の投稿に多くの反響があったことに感謝しつつ、「引き続き、より効果的な注意喚起方法を考えてまいります」と伝えている。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団も注意喚起

   早すぎるブラボーや拍手については、9月14日に神奈川フィルハーモニー管弦楽団も注意喚起をしていた。

   神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公式Xは、「曲が終わったあとの余韻は指揮者をはじめ、楽団員やソリストとお客様が音楽の余韻をわかちあう大切な時間です。『ブラボー』や拍手は必ず指揮者のタクトがおりるまで、ほんの少しだけお待ちいただけますようお願いいたします」と呼びかけ。続けて、

「作曲家によっては曲の最後に全休符を書いている楽曲もあります。作曲家が生涯をかけて作曲した繊細な音楽をどうか最後まで会場のお一人お一人が楽しめるようご理解とご協力を心からお願いいたします」

   と伝えている。

   また、兵庫県西宮市にある兵庫県立芸術文化センターや鹿児島鹿児島市にある川商ホールの公式サイトには、コンサート鑑賞のマナーとして、「ブラボー」は指揮者のタクトが降ろされてからするよう記載されている。

   Xでは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団や名古屋フィルハーモニー交響楽団の投稿をきっかけに、コンサートで最後の音が鳴った瞬間など指揮者のタクトが降りる前に「ブラボー」を叫ぶ「ブラボーおじさん」がいるとして話題になっている。

   例えば、「まじでやめてほしい。その楽団に無断で飛び入りしてるくらいの失礼なんだよー!」「最後の一音がなった瞬間にでかい声で叫ぶから、余韻が無くなってガッカリする」「客はブラボーおじさんのブラボーや拍手を聴きにきてるんじゃねえんだよ」といった声が寄せられている。

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