京都市内のファストフード店で、若い男性が店の備品の一部を鼻に入れて悪ふざけしていたとして、X上で動画が取り上げられ、不衛生な行為だと批判されている。その映像から、京都精華学園高校の男子生徒ではないかとの指摘も出た。同校は2025年10月16日、在校生だと確認したと取材に説明し、「極めて迷惑で許されない行為」だとして公式サイトで謝罪した。「これの何が面白いのか...」「学習能力無いのかな!?」男子生徒は、窓に設置されたブラインドを昇降させるコードの部分とみられる白いものを右手に持ち、それを鼻の穴に入れる。コードを鼻の奥まで入れると、目をつむりながら、少し咳込んだ。両目を丸くして、「あ~」などとおどけてみせる。続いて、コードをカメラに示すような仕草をした。「あ~、生き返った」また、鼻の穴にコードを入れ、「うっぷ」と言って、鼻を左手でつまむ。すると、男子生徒の左隣に座っている仲間の男子生徒が、右手でスマホをかざしながら動画を撮っているのが映った。仲間の生徒は「アッハ」などと笑い、コードを鼻の穴に入れた生徒は、鼻がむずかゆそうな涙目になるところで、動画が終わっている。この10秒ほどの動画が10月15日にX上で取り上げられると、まとめサイトにも転載されて、炎上する騒ぎになった。「これの何が面白いのか...」「非常識きわまりない」といった非難が上がり、いわゆる「バカッター」動画の再現だとして、「学習能力無いのかな!?」「自分のやった事の責任は取らせないと駄目だ」との指摘も出た。その内容から、学校名まで取りざたされ、騒ぎが拡大している。名指しされた京都精華学園高校の教頭は16日、J-CASTニュースの取材に応じ、在校生だと同日に確認したと答えた。「本日、保護者同伴のうえで関係店舗へ直接謝罪」「心配された保護者や卒業生から『大丈夫ですか』などと連絡があり、10月16日の朝に把握しました。動画に映った2人とも在校生で、最近のことだと聞いています。ふざけ半分の気持ちがあったのではないかと思います。非常にご迷惑をおかけしました」店名が挙げられたファストフード店か、SNS上で投稿されたのか否かなどについては、「お相手のこともあり、プライバシーもあって、お答えできません」とした。店への賠償をどうするか、警察に相談したのか、などについても、答えられないとしている。「教育的な立場で本人たちを更生させるのが、学校の役割だと考えています。非常に申し訳なく思っており、本人たちの処分などについても今後考えていきます」京都精華学園高校は16日になって、「大切なお知らせ」として、公式サイトで校長名による謝罪文を掲載した。そこでは、「このたび、SNS上に本校生徒による不適切な行為の動画が投稿され、多くの皆様にご不快な思いをおかけしています」と謝罪したうえで、こう続けた。「当該生徒の行為は、店舗の器物を汚すという極めて迷惑で許されない行為で、生徒本人は現在、深く反省しております。本日、保護者同伴のうえで関係店舗へ直接謝罪を行っております。学校といたしましても、今回の事態を重く受け止め、関係先への謝罪とともに、厳正な指導を実施いたします」そのうえで、「全生徒を対象に公衆道徳及び公共のマナーに関する教育を改めて徹底し、再発防止に努めてまいります。関係の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしていますことを改めてお詫び申し上げます」と締めくくっている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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