朝の情報番組「おはよう朝日です」(ABCテレビ、関西ローカル)の2025年10月13日放送回について、「万博の中東パビリオンの味が再集結するカフェ」をうたい大阪での開店を目指すプロジェクトチームが、番組内で紹介された際に未発表・未確定情報が含まれていたとの声明をインスタグラムで発表した。この問題は放送数日後もXで拡散されているが、実は、ABCは早い段階で対応していた。局によると、13日中に相手先にお詫びしている。さらに、翌14日に番組内で謝罪している。「『おはよう朝日です』の万博特集コーナー」に言及万博・オマーンパビリオン関係者が発起人とするプロジェクトチーム「ArabBreeze」が、10月からインスタグラムアカウント(@expo_pavilions_café)を通じて「万博の中東パビリオンの味が再集結するカフェ」の構想を発信している。フォロワー4万超と期待の高さがうかがえる中、「おはよう朝日です」をめぐっては、13日にメッセージ画像で次のような声明を出していた。「本日10/13朝日放送『おはよう朝日です』の万博特集コーナーにおきまして 一部、未発表・未確定の内容が当方の承認なく放送されてしまいました 『サウジアラビア館のレストランIRTHのシェフが監修するメニューが登場する』という部分につきましては、事実と異なる点がございます こちらから決定事項としてお伝えしてもおりません 現在、この内容に関しまして放送局に訂正をお願いしております」投稿文でも、プロジェクトを大切に進めているとしながら、「せっかく育まれようとしているアラブ諸国と日本のこの友情やつながりがなんらかの誤解や行き違いによって傷つくことを私たちはとても悲しく受け止めています」「誤解を招くような報道やその余波によるSNSでの憶測等によって私達の取り組みの実現が遠のくこともございます」などと訴えていた。投稿はXユーザーにも注目され、放送数日後におよんで拡散され続けている。ArabBreezeのインスタにも残ったまま、その後の報告はフィード投稿に見当たらない状態だった。メニューやシェフの詳細は「まだ決定していない情報」ただ、番組側は既に対応していたという。ABCテレビの担当者は17日にJ-CASTニュースの取材に応じ、13日の放送後に先のインスタ投稿を把握し、取材相手先にお詫びをしたと説明した。ABCによると、プロジェクト側の理解を得た上で、翌14日放送回7時4分ごろ、下記のように岩本計介アナウンサーがコメントした。「ここでテレビをご覧の皆さんにお詫びがあります。きのうの『おはよう朝日です祝日版』で、万博・オマーン館から中継をした際に、『閉幕後、大阪に誕生するカフェ「アラブブリーズ」でサウジアラビア館のレストラン「イルス」のシェフ監修のメニューも楽しめるようになる』、とお伝えしましたが、この部分は未発表・未確定の内容でした。カフェはオープン予定ですが、メニューおよびシェフの詳細については、まだ決定していない情報です。事実と異なる内容をお伝えし、皆さまにご迷惑をおかけしました。大変申し訳ありませんでした」一連をふまえ、担当者は「事象が解決している」として、今回の事案が生じた経緯について「既に経緯を説明済みで、追加の取材対応は予定していない」としている。
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