ZOZO創業者で実業家の前澤友作氏が2025年10月20日、Xで「何も産み出してないのに給与が高い業界」をめぐる持論をつづり、ネットの注目を集めている。
「そうした業界は、AIの進化でさらに衰退するでしょう」
前澤氏は同日午前、「外国人労働者の依存度が高い介護・製造・建設などは次の成長産業になる」と投稿。
「何も産み出してないのに人件費高い業界から、こっちへのリソースシフトは必ず起きる。賢い投資家や起業家はもう動いてる」と主張した。
その後、自らの投稿を引用し「ところで、みなさん。何も産み出してないのに給与が高い業界って、なんか思い当たりますか?」と問いかけた前澤氏。
「ここでは言えないけど、僕はいくつか思い当たります」と舌を出した笑顔の絵文字を添え、「そうした業界は、AIの進化でさらに衰退するでしょう。同時にそうした業界の人たちが、エッセンシャル領域に移籍し始めたら日本も面白くなりそう」とつづった。
投稿には、「まっさきに浮かぶのはコンサルですね。何故かエリートが行く職種」「パチンコ 世のためになるものは生み出さず 高額な遊技機は検定からたった3年という短い寿命のためゴミ排出業界である 三店方式というグレーゾーンでギャンブルを回避しているのもクソ」「政治家 これだけ世の中よくならないのにお金もらいすぎだと思う」など、さまざまな意見が寄せられた。
一方で、「何も生み出していない業界なんてないでしょ。そしたらそれらに金を払ってる企業や人はアホってことですか??? 報酬はなにかの対価なのでモノだけでなくサービスもそうです。働いてる人にも、金を支払ってる人にも失礼ですよ」「コンサルって声が多いけど 交渉や調整する時にコンサルに言われたからと矢面に立ってもらう悪者になってもらうという役割は需要あると思う」などとする声もある。
「『安い労働力に頼り続ける国』になってしまうのでしょうか?」
前澤氏は、一連の投稿をめぐるリプライにも返答している。
「移民を排除したら、3K業種は廃業するしかない」との意見には、「なんとかやれないもんですかね。自動化・省人化・価格是正・賃上げ・労働人口の再配置(非生産的業種から)・職業の誇り化など、やれることまだまだありそうな気もしています」とコメント。
「それでも無理だとして、日本は永遠に移民ベースの『安い労働力に頼り続ける国』になってしまうのでしょうか?」とした。
「いくら賃金を上げても、大卒で介護や土方をやりたい日本人は増えない」との指摘には、「本当にそうでしょうか?」と疑問をつづった前澤氏。
「僕はむしろ、介護や建設領域は改革余地も需要も大きい分だけ、非生産的業種からのリソースシフトが起き、社会を支える一員になれることに誇りをもった優秀な人たちが続々とこの領域に入ってくるのではと想像しています」とし、「年収1000万円、2000万円の介護関連従事者が当たり前にいる社会。ここを目指せるのでは」と主張している。
ところで、みなさん。
— 前澤友作 (@yousuck2020) October 20, 2025
何も産み出してないのに給与が高い業界って、なんか思い当たりますか?
ここでは言えないけど、僕はいくつか思い当たります??
そうした業界は、AIの進化でさらに衰退するでしょう。
同時にそうした業界の人たちが、エッセンシャル領域に移籍し始めたら日本も面白くなりそう https://t.co/8QxtuxNNu3