【プロ野球】CS「ルール改定」は必要か、元フロントが「アドバンテージ問題」検証...「ゲーム差10で2勝」案は「ずっと出ている」

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「球界内では必ず出る話」

    小林氏は「(CS再編は)球界内では必ず出る話なんですよ」と切り出し、こう続けた。

    「2008年に現行の制度に変わりました。変わった点は、セカンドステージ(ファイナルステージ)が1勝のアドバンテージで4戦先取り。最大6戦という形になった。その時から議論がずっと続いている。(レギュラーシーズン)ゲーム差5で(アドバンテージ)1勝。ゲーム差10で2勝という話はずっと出ている」

    さらに、フロント時代の経験をもとに、次のように持論を展開した。

    「ペナントレース140試合もやっているのに、勝負付けは終わっているのに、『なぜちゃぶ台返し(CS)をしないといけないのか』という話は常に出る。当時、議論の中で誰が言ったか毒饅頭。1度食ったらやめられない。消化試合がなくなり、CSは盛り上がるし、やめられない。阪神が2勝のアドバンテージを主張し始めることはないと思う。現場は、不条理なルールが定着している」

    経営学者でもある小林氏は、CSが生み出す経済効果について言及。小林氏によると、主催球団が得るCS1試合の興行収入は、4億円にのぼるという。

    この事実を踏まえ、「(アドバンテージを2勝にすると)要するに試合数が1試合減るわけなので、(興行収入)4億円の損失」と指摘した。

    昨シーズンは、セ・リーグ3位のDeNAが、CSを勝ち上がり日本シリーズに進出。パ・リーグの覇者ソフトバンクとの日本シリーズを4勝2敗で制し、下剋上を果たした。今シーズンの日本シリーズは、25日にソフトバンクの本拠地・みずほPayPayドームで開幕する。

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