立憲民主党の藤原規真(のりまさ)衆院議員が2025年10月21日にXで、立憲の野田佳彦代表が「悲願」とする議員定数削減について、「随分ちっぽけな悲願」「野田氏の『思い』など私の知ったことではない」などとして反対した。これに対し、「自分の党首をディスるとは」といった驚きの声が寄せられている。「随分ちっぽけな悲願だな」議員定数削減をめぐっては、日本維新の会が自民党に求め、両党は衆院の1割削減という内容で合意。20日に連立政権合意書を交わした。藤原氏は21日にXで、具体的な名前を出さずに「議員定数削減が『悲願』だと言ってのけた政治家がいたが随分ちっぽけな悲願だな」と投稿した。20日放送の報道番組「クローズアップ現代」(NHK)のインタビューで野田氏は、今回連立合意のカギとなった議員定数削減について、「大賛成です。私の悲願でもありましたので」としたうえで、「小さな政党の声も聞きながら結論を出していくのがあるべき姿だと思っています」と話していた。野田氏には、12年の民主党政権時代の党首討論で、自民党の安倍晋三総裁(当時)に対し、議員定数削減の確約を得られれば「(衆院を)解散してもいい」と発言。その後実際に衆院を解散し、民主党が大敗して下野した経緯がある。藤原氏の投稿には、「悲願」は野田氏の発言であることを指摘するコメントが相次いだ。「すげえ...党首を盛大に批判してる...」「自分の党首をディスるとは」「正直で、好感が持てる」「曲がりなりにも所属政党の仲間なんだから『ちっぽけ』といった表現はいかがなものかと」といった声も寄せられた。「昔の民主党に在籍したこともなく、特に支持していたわけでもない」さらに藤原氏は続く投稿で、野田氏が「議員定数削減の削減は悲願であります」などと話す動画を掲載した立憲の公式Xの投稿を引用。「私は昔の民主党に在籍したこともなく、特に支持していたわけでもない」とし、次のように意見を述べた。「野田佳彦氏は民主党時代から議員定数削減を悲願としているようだが私が賛同しなければならない謂れはない。野田氏の『思い』など私の知ったことではない」続けて、「少数意見も尊重される社会が私の悲願だ。議員定数削減と私は戦う」と宣言した。藤原氏は、公式サイトによると、19年から党愛知10区総支部長を担当。24年10月の衆院選で初当選を果たしている。
記事に戻る