「労働時間規制の緩和」指示めぐり野党から批判相次ぐ 「同級生」を過労死で亡くした議員も

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   自民党・高市早苗首相が上野賢一郎厚生労働相に労働時間規制の緩和を検討するよう指示したことに対し、野党議員からの批判がX上で相次いでいる。共産党・志位和夫衆院議員が2025年10月22日、「最悪の時代逆行を指示するとは」などと言及したほか、立憲民主党の議員などもコメントしている。

  • 高市早苗首相(2025年10月21日撮影)
    高市早苗首相(2025年10月21日撮影)
  • 吉田はるみ衆院議員のXより(@YoshidaHarumi)
    吉田はるみ衆院議員のXより(@YoshidaHarumi)
  • 高市早苗首相(2025年10月21日撮影)
  • 吉田はるみ衆院議員のXより(@YoshidaHarumi)

志位和夫氏は「国民に強要するな」と訴える

   上野氏は10月22日の就任記者会見で、「心身の健康維持と従業者の選択を前提にした労働時間規制の緩和の検討を行う。また働き方改革を推進するとともに、安心して働くことができる環境を整備する」という指示があったと明らかにした。

   労働時間規制の緩和について、上野氏は「誰もが働きやすい労働環境を実現していく必要性であったり、上限規制は過労死認定ラインである、そうしたことも踏まえて検討する必要がある」と述べた。調査結果などを精査し、審議会などの議論を深めたいとしている。

   高市氏に対し、志位氏は22日、「これが新首相の初仕事か」とXで言及。他国の状況を説明したうえで、「過労死が大問題の日本で、『労働時間の規制緩和』という最悪の時代逆行を指示するとは」と批判した。

   続けて志位氏は、高市氏が新総裁に選出されたあとに「ワークライフバランスという言葉を捨てます」と発言したことに触れ、「『ワークライフバランスという言葉を捨てる』ことを国民に強要するな」と訴えた。

   共産党・山添拓参院議員も22日、「いまでも甘い日本の規制をさらに緩めれば、『稼ぎたいならもっと働け』『賃金が安いのは働く時間が短いから』と長時間労働を全体に強いることになる。賃上げと時短こそ!」とXで指摘している。

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