2025年10月24日放送の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で金曜コメンテーターの長嶋一茂さん(スポーツプロデューサー)が、6月に亡くなった父のミスタープロ野球長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督の思い出話を披露した。この日は、24日(日本時間25日)に開幕する大リーグワールドシリーズを前に、ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手について特集していた。大谷打球は「結果オーライではなかった」一茂さんが解説したのは、15日(日本時間)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦で7回表に大谷が放った一・二塁間を抜くタイムリーヒットについてだ。「(対戦相手のブルワーズが)前進守備をしていなければ通常であればただの凡打。結果的にヒットで結果オーライの感覚だと思うんですけど実は違ってて、ちゃんとした打ち方じゃないとボテボテでもヒットにならないんですよ」「ボテボテの当たりでも石ころをはじく力」それを裏付ける話として、一茂さんが小学生の時に父から聞いたエピソードを紹介する。ミスターが「自分の全身全霊をもって打った打球ならばボテボテの当たりでも石ころをはじいてヒットにする」と話したという。司会の羽鳥慎一アナは「(言葉の)重みがすごい。全然違う、重みが」と感心しきり。一茂さんは「違う?じゃあその話を先にすればよかった」と返し、スタジオも笑いに包まれた。神奈川の県立高校野球部で青春を燃やした羽鳥アナも、新たなミスターの名言に触れ「気持ちがすごい大事ということですね」と興奮気味。一茂さんも「気持ちがあれば石ころはじいてヒットにするんだよ野球は、ということを小学校の時に聞いてまさしくその論理と同じことを申し上げた」と結んだ。大谷もさすがだという話である。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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