6500年前のオーク集めた「文明の森」、丸ごと大阪府内に移転を模索
理念を引き継ぐ以外に、大阪・関西万博の施設が、会期後にどのような形で生かされるかもポイントだ。パソナ館やオランダ館は兵庫・淡路島に移設されるほか、いわゆる「2億円トイレ」は、河内長野市の「府立花の文化園」に移設される。
移設を模索している展示もある。そのひとつが、「文明の森」だ。一見すると単なる黒い木だが、実はチェコで発掘された6500年前のオーク。正確には化石化が進んだ「亜化石」で、1本だけでも博物館級の貴重なものだが、それを約130本展示したアートだ。
責任者のトマス・ロススタインさんによると、会期終盤は1日に2万~2万5000人が訪れたといい、
「すでに(「文明の森」は)歴史的・文化的にも意味がある場所になっている。(1本ずつバラバラにするのではなく)この『森』という形で維持したいと考えており、大阪府内の自治体と相談し、この形で永久に残せる場所を探している」
と話している。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)