野口健氏、全国のクマ被害急増に持論 「必死になって餌を求めている」「冬を越せないだろう」

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「熊の命より人命を優先するのは当たり前のこと」

   さらに野口さんは、痩せたクマがエサを求めて人里に来てしまうことについて、「熊の立場になればそれはそうだろう」としつつも、「しかし、熊に襲われた人は命を落としたり、体に深刻なダメージを負う」とクマによる被害が甚大なものになると指摘した。

   また、野口さんが青森のマタギに聞いた話として、「射殺したはずの熊に張り手を食らった人の顔が吹き飛んだのだと。息絶えるその最後の瞬間の張り手であったのだと。解剖してみたら弾は心臓を突き破り心臓破裂していた状態」と生命力が強いことが分かるエピソードをつづった。

   野口さんによると、その青森のマタギの熊猟に「残酷だ!」という誹謗中傷が寄せられて、狩りがなくなった結果、クマが増えて人里に下り、結局駆除されているという。

   一方、野口さんはこれから冬に近づくに連れ、さらにクマの動きが活発化、凶暴化すると予想をし、「痩せ細り食べ物を求め里に降りてくる熊は可哀想だ。しかし、人と野生の熊が里で共存することは不可能だ」と指摘した。

   野口さんは、「熊の命より人命を優先するのは当たり前のこと。里に降りてきた熊は駆除せざるを得ない」としつつも、「ただ、その駆除した熊の命をちゃんと頂くこと。肉も毛皮も有り難く頂く。冬眠明けの熊なら漢方となる臓器(胆のう)も価値あるものに。命を奪ったからにはその命を無駄にしてはならない。マタギの方々からその姿勢を学びました」と明かした。

   また、「山を荒らす人間への怒りなのか又は助けを求めているのか、熊の叫びに銃口を向けなければならない人たちもさぞかし辛いだろうし、また命懸けである」とつづっていた。

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