高市首相、トランプ大統領来日で「大はしゃぎ」巡るカオス 「媚びている」批判と擁護、大盤振る舞いは心配

   ドナルド・トランプ米大統領に対する高市早苗首相の言動が、波紋を広げている。

   日米首脳会談後、米軍横須賀基地でみせた大はしゃぎの様子は「横須賀ピョンピョン」と冷笑を受ける結果に。首相を批判する著名人の過激な表現とそれに対する批判、ジェンダー論を絡めて首相を擁護する政治家も登場し、カオスになってきている。

  • 高市早苗首相
    高市早苗首相
  • 2025年7月の参院選では無所属で出馬した山尾志桜里氏
    2025年7月の参院選では無所属で出馬した山尾志桜里氏
  • 高市早苗首相
  • 2025年7月の参院選では無所属で出馬した山尾志桜里氏

SNSで「日本の恥」がトレンド入り

   10月28日の首脳会談で高市首相は、いまだに混乱が続くイスラエルとパレスチナに対するトランプ氏の停戦合意を「かつてない歴史的偉業」と褒めちぎり、ノーベル平和賞に推薦することを伝えた。会談後にはトランプ大統領と腕を組み、身を寄せて階段を進んだ。

   米軍横須賀基地に移動後、演説するトランプ大統領から傍に呼び寄せられた高市首相は、満面の笑みで親指を顔の横で立てるサムズアップのポーズを披露。さらに米兵から歓声を受けると、トランプ大統領の隣で右拳を高く突き上げてピョンピョン飛び跳ね、四方に向かって一回転するなど大はしゃぎ。トランプ大統領から肩に腕を回されるなど、終始ハイテンションだった。

   この徹底して媚びるような態度に、SNSではリベラル左派を中心に非難が噴出。「外交ではなく接待」「対等な国の首脳2人とは思えない構図」「日本は属国なんだなあとつくづく」と批判が殺到した。高市首相の言動が話題になるのと同時に「日本の恥」がトレンド入りした。

   ただ、首相批判で使われた過激な言い回しには批判も。日本共産党の池内さおり元衆院議員はXで、「高市氏をみながら、『現地妻』という悲しい言葉を思い出す。深刻」と書いた。作家・赤坂真理氏は、高市首相がいつも笑顔でいることに「いつも笑ってるって狂人キャラだよ」と投稿。「現地妻」「狂人キャラ」という表現には、「侮辱」「誹謗中傷」との指摘が寄せられた。

姉妹サイト