維新・藤田共同代表の「ピンポンピンポン来て...」発言、共産・小池氏が反論 「まったくのデマ」「赤旗記者に聞きました」

   共産党の小池晃書記局長が、2025年11月4日にXで、日本維新の会の藤田文武共同代表の同日の記者会見での報道陣の取材方法をめぐる発言について、「赤旗記者に聞きました。誰もピンポンしてません」と反論した。

  • 日本維新の会・藤田文武共同代表のインスタグラムより(fumitakefujita)
    日本維新の会・藤田文武共同代表のインスタグラムより(fumitakefujita)
  • しんぶん赤旗日曜版のX(@nitiyoutwitt)より
    しんぶん赤旗日曜版のX(@nitiyoutwitt)より
  • 小池晃氏のX(@koike_akira)より
    小池晃氏のX(@koike_akira)より
  • 日本維新の会・藤田文武共同代表のインスタグラムより(fumitakefujita)
  • しんぶん赤旗日曜版のX(@nitiyoutwitt)より
  • 小池晃氏のX(@koike_akira)より

藤田氏は取材方法に怒り「メディアの知る権利とか超えていますよ」

   藤田氏をめぐっては、共産党の機関紙・しんぶん赤旗が10月29日に電子版で、藤田氏側が、同氏の公設秘書が代表を務める会社に、ポスターなどの印刷代といった名目で約2000万円の公金を支出していたとする「公金還流疑惑」を報じていた。

   藤田氏は30日にXで、「記事には回答の全文は掲載されないようですので、赤旗さんからの質問状の返答内容を添付画像にて公開します」として、回答の書面としんぶん赤旗の記者の名刺を公開した。

   赤旗は4日、これを受け藤田氏に対し、「政権与党幹部によるジャーナリズムの取材活動への重大な妨害、威嚇行為」「個人情報の無断公開によるプライバシー侵害」として、名刺画像の削除と謝罪を求める申し入れを行ったと発表した。

   藤田氏は4日の会見で、記者の個人名を公開したことの是非について質問を受けた際、「個人名で質問状が来ています。それに対する返答にも編集部というか政党の部署名と個人名で返信をし、そして適切にそれが反映されない場合には公開をさせてもらいますよということで、それについて『いや、公開しないでくれ』というお問い合わせもいただいていないので公開させていただいた」と回答した。

   続けて、「私に対しては、皆さんから今日も質問受けていますけど、ボロカス言っていただいてもかまいませんよ」と話した。そのうえで、秘書について「もともと友人で。僕が徒手空拳で選挙に出たときに、業者もみんな断られるしという中で、ボランティアで手伝ってくれた」とし、秘書は会社の登記を自宅事務所に置いていたと説明。

   そのうえで藤田氏は「マンションの中まで入ってくるとか、電話しまくるとか。共産党の党員なんでしょ?しんぶん赤旗って共産党の機関紙というか部門だから。そういう人らがピンポンピンポン来てね、やるって、私は身体に危害を及ぼすんじゃないかと危機感覚えるのは普通だと思いますよ」と取材方法を批判した。続けて、「この中にも行った人いるかも知れませんけど、そういうことは辞めてください」と呼びかけた。

   さらに、「(秘書の会社の)マンションの写真を出したり動画を出すなんて言語道断です。はっきり言って。メディアの知る権利とか超えていますよ。子どもは怖いから怖がってます」「秘書の家族は関係ないからね」と強い口調で訴えた。

しんぶん赤旗「取材は会社の営業時間内に電話で行った」

   しんぶん赤旗日曜版の公式Xは4日、「赤旗記者がマンションに不法侵入し、呼び鈴を鳴らす行為を行ったかのような発言をしました」とし、「これは事実ではありません」と藤田氏の発言を否定した。

   取材について「会社の営業時間内に電話で行ったものです」と説明し、「会見という公の場では、思い込みで発言するのではなく、事実だというのであれば具体的に証拠を示して主張するのが当然のルールではないでしょうか」と批判した。

   さらに、小池氏もXで、「赤旗記者に聞きました。誰もピンポンしてません」と反論。続く投稿でも、藤田氏のコメントを報じる記事のリンクとともに、「『共産党の人がピンポンピンポン来て』というのはまったくのデマ。ウソの上塗り」と主張した。

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