財政の持続性「バランスはきちんと考えることですね」
本田さんの説明をうなずきながら聞いていたMCの谷原章介さんは「財政の持続可能性の責任ということは無意味にいくらでも赤字国債を発行するよということではなくてバランスはきちんと考えるよということですね」と本田さんに確認する。本田さんは「おっしゃるとおりです」と言った。
では、現在の財政余力はどうなのか、債務残高の対GDP比がゆるやかな下降状態を保てる範囲でいくらまで出せるのか。本田さんは試算してみたという。結果は「毎年10兆円程度(余力)はある」、10兆円分の新規国債を発行しても「財政破綻しない」とフリップで説明した。
その10兆円に反応したのが谷原さん。
「10兆円というと、消費税や社会保険料を下げたりと、いわばやりくりの話じゃないですか。日本ってそもそも鉄鋼だったり船だったり、家電、車、モノを作って輸出した外貨を稼いで成長してきたなかで新たな基幹産業、新たな成長産業が見えてこないと、国としての収入も増えない。すると国民の所得も増えてこないんじゃないか。そこが見えてこない」と熱く語り始めた。
コーナーが終わり天気予報のコーナーに移ってからも谷原さんの興奮は冷めなかった。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)