興国高校(大阪市天王寺区)が2025年11月5日、サッカー部員数人の飲酒行為が発覚し、校則に則り処分したことを公表した。「本校の教育が至らず多数の方にご心配とご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」などと伝えている。
1日には第104回全国高校サッカー選手権大会の大阪予選で6大会ぶり2回目の優勝を果たし、12月28日に開幕する全国大会への出場権を得たばかりだった。300人近い部員を抱え、プロを多数輩出した名門としても知られる。
今後の活動は「調査の結果を踏まえて判断」
興国高校は発表で、4日に報道機関から「サッカー部員が、夜間酒に酔ったような様子を目撃されている」との情報が寄せられたとしている。これを受けて聴き取り調査を行い、サッカー部員数人が、日曜日にあたる2日夜に「大阪府内の飲食店において飲酒した事実」を認めたという。下記のように対応を説明した。
「このため本校は、当該部員らに対し直ちに自宅待機を命じる共に、クラブ活動についても無期限停止を申し渡しました。また、校則に則り、すでにしかるべき処分を行っております。
今回の事象は一部の部員が校外で行った行為ではありますが、他に同種の事象がないか、部全体を対象として速やかに調査のうえ、今回の事象とあわせてサッカー協会および高体連に報告する予定です。また、今後のサッカー部としての対外活動については、上記調査の結果を踏まえて判断することといたします」
規律ある人格形成を重視も「十分に伝わらず」
クラブ活動における理念を「勝敗よりもまず一人の人間としてルールを守り、規律ある人格を形成することを第一に考えておりましたが」と断った上で、
「残念ながらそのことが十分に伝わらず、一部の部員が社会のルールから逸脱する行為に及んでしまったことは、本校としましても痛恨の極みであります。飲酒行為を行った部員に対し厳正に対処することは勿論、部全体における平素からの教育指導もあらためて見直し、再発防止に全力を尽くす所存でございます」
ともコメント。「末筆になりましたが、この度は本校の教育が至らず多数の方にご心配とご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。
J-CASTニュースが7日に同校広報へ取材を申し込んだところ、詳細は調査中とした。