FA行使の松本剛、球団OBが移籍先を大胆予想...候補に3球団挙げるも「マネーゲームをやらせたら巨人勝つ」

   プロ野球元DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年11月11日にユーチューブを更新し、日本ハムからフリーエージェント(FA)権を行使した松本剛外野手(32)の移籍先候補として3球団を挙げた。

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「日本ハムでは出る幕がない」

   帝京高校出身の松本は、11年ドラフト会議で日本ハムから2位で指名され入団した。プロ2年目の13年に1軍デビューを果たした。

   17年には1軍に定着するも、18年から21年まで出場機会が減少。新庄剛志監督(53)就任1年目の22年にレギュラーの座を奪い返し、117試合に出場し、打率.347、3本塁打、44打点を記録。打率はパ・リーグトップで、初の首位打者となった。

   今シーズンは、66試合の出場にとどまり、打率は.188と低調だったが、元パ・リーグ首位打者に複数の球団が興味を示しているようだ。

   スポーツ紙の報道によると、巨人が獲得に向けて本格的な調査に乗り出すという。

   日本ハムのOBでもある高木氏は、松本がFA権を行使した理由について、日本ハムの外野事情を踏まえて解説した。

   「(外野には)水谷(瞬)がいて万波(中正)がいて、矢澤(宏太)が成長している。五十幡(亮汰)がいる。(捕手の)郡司(裕也)だって外野に来る。(内野手の)清宮(幸太郎)だって外野に来ることもある。野村(佑希)もそう。そうしたら、出る幕がない。もう1度、チャンスのあるところに出たいというのは、すごく分かる」

13日から全ての球団との交渉が解禁

   高木氏は、日本ハムを除くセ・パ11球団の戦力を分析し、移籍先の候補として、巨人、ヤクルト、西武の3チームを挙げた。

   巨人ではレフトのポジションがマッチすると指摘し、次のように分析した。

   「(松本は)レフトをやらせたら抜群にうまい。レフトで1番上手いのは、松本だと思っているくらい。ジャイアンツはどちらかというと、センターがほしいのだろうけど。打順は2番。右打ちはできる。引っ張ってもいい。バント、エンドランができる。なんでもできる」

   ヤクルトに関しては「外野手にケガ人が多い。本職の外野手があまりいない。(捕手の)内山(壮真)がレフトを守っているくらいだから。それだったら内山を外野のポジションではなく、内野でもいい。レフトには(ドミンゴ)サンタナがいるが、松本がいればライトに回してもいい。そういうことが行なわれる可能性がある」と指摘し、西武に言及。

   「(外野手の)長谷川(信哉)には悪いが、(力は)松本の方が上。(西武は)来年、より打たないと勝てない。ピッチャーが(大リーグなどに移籍して)ポンポン出て行くわけだから。それだったら取っておくほうがいい。32歳は1番脂が乗っている時」

   3球団の争奪戦を予想した上で、「マネーゲームをやらせたら巨人が勝つ」とし、「巨人有利」との見解を示した。

   松本は12日にFA宣言選手として公示され、13日から全ての球団との交渉が解禁される。

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