テンプレの次は高市首相風刺画→習近平主席&プーさん増殖 いじられまくる中国メディア

   中国の国営メディアがSNSで、高市早苗首相を題材とした日本への「風刺画」を連発している。

   一方、日本のユーザーらはこれらを「パロディ」化し応戦。「大喜利合戦」が勃発している。

  • 新華社通信のXアカウント。中国側からの批判が加速している
    新華社通信のXアカウント。中国側からの批判が加速している
  • リプ欄には次々とパロディー画像が
    リプ欄には次々とパロディー画像が
  • 新華社通信のXアカウント。中国側からの批判が加速している
  • リプ欄には次々とパロディー画像が

駐大阪総領事「斬首」投稿が発火源

   ネット上の発火源は、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事による高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁について、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟が出来ているのか」(原文ママ・以下同)とした投稿だった。

   薛氏は9日夕方までに投稿を削除した一方で、「中国内政への干渉、国家主権の損害、台湾両岸統一の妨害などは一切許さい」(原文ママ)などと主張。このほか、自身の主張を支持するような投稿をリポスト(拡散)し波紋を広げた。

   日中双方の外務省が抗議を行うなど、日中の外交関係は悪化している。

「軍服」を「メタル・ドラマー」や「バイカー」に

   こうした中、中国の国営通信社・新華社の日本語版Xアカウントが2025年11月17日、「過去の過ちから『学ぶ』」とのコメントを添え、1枚のイラストを公開した。

   高市氏をイメージしたのか、青いスーツに赤いハイヒールを履いたショートカットの女性が鏡を見つめる姿を描いたもので、鏡に写った女性はカーキ色の軍服を身に纏っている。

   日本保守党の事務総長・有本香氏は、こうした投稿に「自国政府の悪政を風刺できない『通信社』が、他人の国へ干渉し続けています」と反発した。

   一方、SNSユーザーらはこれに思わぬ反応を見せた。

   高市氏が「メタル好き」「バイク好き」として知られることから、鏡に写る女性のをレザーベスト姿のドラマーに描き変えたイラストや、大型バイクに跨る姿にしたイラストなどが次々と投稿された。

「前回の飽きてきたから、新しいネタの提供ありがとう」

   さらに、中国の習近平国家主席を「イジる」風刺画も多く投稿されている。

   中でも目立つのは、習近平氏が「似ている」とされ、中国の検閲当局から「閉め出し」されているディズニーキャラクター、「くまのプーさん」を使ったイラストだ。

   高市氏を風刺したイラストと同じ構図で、鏡を見つめる黒髪の男性を描いたものもある。男性の視線の先には、鏡に写った大きなプーさんが佇んでいる。

   新華社の英語版アカウントは、「Poking her nose into #Taiwan, Sanae Takaichi is having a dangerous cha-cha with Japanese #militarism.(#台湾 に首を突っ込む高市早苗は、日本の#軍国主義と危険なチャチャを踊っている)」とも投稿。

   高市氏をイメージしたと思われる青いセットアップ姿でショートカットの女性が、「ミリタリズム(軍国主義)」と書かれた白いゴーストと手を取り、炎の上でダンスをするイラストが添えられた。

   これに対しても、日本のネットユーザーから多彩なパロディが寄せられた。

   火鍋の上で黄色いクマとダンスをする習近平氏のイラストや、中国の死体妖怪・キョンシーと手をとりあう習近平氏のイラストなど、趣向を凝らしたパロディ作品だ。

   こうした流行に、「日本の外交部大喜利が止められない、と分かって中傷イラストに走り出した中国であったとさ」「また、燃料をすぐに...加工されて遊ばれるぞ」「前回の飽きてきたから、新しいネタの提供ありがとう」など面白がる声が上がっている。

姉妹サイト