「『ほら見ろ、我々の勝利だ』という感じ」 中国外務省局長「ポケットに両手」が人民喜ばせるパフォーマンス

撮らせるためにやっている

   MCの谷原章介さんが「じゃあ、金井さんは行かなければよかったんですか」と聞くと「う~ん、難しいところだが行くことが重要だとは思う」との応答に、佐々木恭子アナウンサーも「こういう動画も普段見ることができないけれど、じゃああえてこの動画を出すことが中国側は目的だった?」と聞く。

   峯村さんは「その通りです。あそこは中国外務省の敷地でこんなところで普通は自由に撮れない。国営メディアもがんがんこれを流しているところを見ると、いわゆるやらせじゃないけれど、撮らせるためにやっている。また劉局長のぶら下がり取材記者に局長が答えていますが違和感しかない」と中国側の思惑を推察した。

   元NHKの政治記者でジャーナリストの岩田明子さんはこう話した。

「日中間は常に山あり谷ありでずっと課題があり続けてきた。次官級や大使の間で対話が大事だというのはお互いが認識していると思う。G20では李強首相が高市首相と面会する予定はないというが、首脳会談の前の控え室は首相と通訳しかいないのでさっと挨拶をするとか、『どういうことなの』と(声をかけるとか)トライしてみる必要はあるのではないか」

   普段の劉局長は人前で人民服のポケットに両手を突っ込んだことなど一度もなかったはずだ。中国人民が喜びそうなパフォーマンスをしたのか。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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