契約更改「保留」話題の巨人・山瀬慎之助、期待のプロスペクトだが 1軍定着の壁は厚く、厳しい正捕手争い

   2025年オフシーズン、巨人・山瀬慎之助(24)が出場機会を求めて契約更改で保留したことが、大きな反響を呼んでいる。

  • 山瀬慎之助選手(写真:スポーツ報知/アフロ)
    山瀬慎之助選手(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム
    読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム
  • 山瀬慎之助選手(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム

「甲斐と岸田がいるうちはなかなかチャンスが巡ってこない」

   山瀬は強肩に定評がある捕手で、プロ6年目の今季は課題の打撃でもイースタンリーグで100試合に出場して打率.302の好成績をマークした。将来を嘱望されるプロスペクト(若手有望株)だが、1軍は1試合出場のみだった。

   10月1日の中日戦(東京ドーム)に「8番・捕手」でスタメン出場し、初回1死一、二塁の好機で左前適時打を放った。守備でも好リードで投手陣を引っ張り、5-2で快勝した。

   将来の正捕手として期待が大きい山瀬だが、1軍定着の壁は厚い。

   昨オフにFAでソフトバンクから加入した甲斐拓也、侍ジャパンに選出された岸田行倫に加え、大城卓三、小林誠司が控えている。一部メディアの報道によると、山瀬は1軍で試合出場できる機会を求めて球団と話し合い、他球団移籍についても言及したという。

   スポーツ紙記者は「巨人とすれば、他球団に移籍という決断はなかなかできない。捕手としての能力を高く評価していますし、ファームで鍛え上げて攻守で力をつけている選手ですから。一方で、山瀬の気持ちもわかります。捕手は経験値が重視されるポジションなので、甲斐と岸田がいるうちはなかなかチャンスが巡ってこない。プロで6年間やってきて、1軍の出場機会が少ない現状に焦りを感じているでしょう」と語る。

   同学年の佐々木朗希(ドジャース)、宮城大弥、紅林弘太郎(オリックス)、及川雅貴(阪神)、岡林勇希(中日)は球界を代表する選手として活躍している。山瀬も1軍の舞台で輝きたい気持ちは強いだろう。

   来年も巨人でプレーするのか。巨人の球団フロントの判断が注目される。

(中町顕吾)

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