日本保守党の百田尚樹代表が2025年11月20日にX上で、同日行われた参院経済産業委員会で、赤沢亮正経産相から「百田先生の小説はほぼ全部読んでおります」などと言われたことについて、「私は褒められると弱いのです」とXで心境を明かした。赤澤氏「震えた覚えがあります」初の国会質問に臨んだ百田氏は20日、赤澤氏と対米投資などを議論。百田氏はまず、赤沢氏の大臣所信の一部表現について質問。「永遠の0」「海賊とよばれた男」などのベストセラー作品を手がけてきた百田氏は、こうした表現が一般人にとっては分かりづらいと指摘した。この指摘に対し、赤沢氏はまず、「私は、百田先生の小説はほぼ全部読んでおります。特に至高だと思ったのは、『プリズム』。読んでいて『こんなことを書ける人がいるのだ。天才だな』と思って、何年も前ですけど震えた覚えがあります」と明かした。その後、分かりやすい表現を心掛けている一方、政策の意図を正確に伝える観点から、「あの内容を全部言おうとして、あれより分かりやすく書くことができなかったというのが実態である」と説明。そして、今後も分かりやすい表現になるよう努めるとした。その後、このやり取りはSNS上で注目を集め、「今の内閣みんな答弁めちゃくちゃ上手くて痺れる」「赤澤大臣、本当に侮れないですね」「褒め殺し」「プリズム、読んでみよう」などと反響が広がっている。また21日14時時点で、通販サイトAmazonの「プリズム」は在庫切れ状態に。同書を発行する幻冬舎の「幻冬舎文庫」ランキングでも1位の状態になっている。百田氏「私は褒められると弱い」百田氏は同日にX上で、先述の赤沢氏の発言に言及。「おだてのジャブをかまされ、勢いを削がれました。私は褒められると弱いのです赤澤大臣、侮れないです」と振り返った。また別の投稿では、百田氏が質疑を終えた後、赤沢氏から「百田先生の作品はすべて拝読しています。『永遠の0』も『海賊とよばれた男』も素晴らかったですが、『プリズム』のラストには泣かされました」と改めて言われたと明かした。百田氏は「『プリズム』のラストの凄さがわかるとは...。あかん、赤澤大臣のファンになりそうや」と述べ、さらに続く投稿では、「あの作品は私の作品群の中ではマイナーな作品やけど、実はめちゃくちゃ深い作品なんや。赤澤大臣、相当なファンかもしれん」とつづっている。日本保守党の有本香氏も20日、百田氏と赤沢氏が話している様子をXに投稿し、「褒め殺しの"一撃"をかまされ、百田代表、少々舌鋒が緩くなった気がします(笑)」と感想を記した。
記事に戻る