李強首相、G20で高市首相の「視線」かいくぐり続け ちょっとでも視線があって微笑むとアウト...命令した人は

   高市首相の「台湾有事」発言で日中間の摩擦が続くなか、南アフリカで開かれたG20サミットでは、高市首相と中国の李強首相との接触はないまま閉幕した。

   2025年11月24日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)はサミットでの2人の動向を放送。各国首脳の集合写真を撮る場面では2人は数メートルの距離まで接近したが......。

  • 李強首相(写真:ロイター/アフロ)
    李強首相(写真:ロイター/アフロ)
  • 高市早苗首相(25年9月24日撮影)
    高市早苗首相(25年9月24日撮影)
  • 高市早苗氏のX(@takaichi_sanae)より
    高市早苗氏のX(@takaichi_sanae)より
  • 李強首相(写真:ロイター/アフロ)
  • 高市早苗首相(25年9月24日撮影)
  • 高市早苗氏のX(@takaichi_sanae)より

「逃げるようにして高市さんの目からそらしていた」

   高市首相が一瞬、李強首相の方を見たが李強首相はすぐに高市首相とは違う方向に顔をそらしてしまい、視線も交わることはなかった。キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんは「中国側は習近平氏が李強さんに高市さんとは絶対会うなと厳命を出している」と解説。同行した関係者の話として「逃げるようにして高市さんの目からそらしていた」と話した。

   タレントの渡辺正行さんは「こういう場でちょっと話をするだけで何か解決する糸口になったりするものですか」と聞いた。峯村さんは「今回は日本側も無理して会う必要はないという方針だった。中国語の通訳を連れて来ていないので英語を通じてのやりとりはかなり手間がかかる。立ち話でちょっとしたあいさつしただけでは、あまり意味がない」と。

本来は人のいい李強首相、「どうぞどうぞ」の人柄が

   渡辺さんは「(李強首相が)目も合わせていませんでした?」と話す。峯村さんも「明らかにぱっと(高市首相の視線を)よけていましたね。視線が合ってしまい、ちょっとでも微笑んでいるところを撮られて、それが中国内に広まってしまうと、李強さんの立場が危うくなりますから」と解説した。「え!笑顔を見せてもダメ?」と渡辺さんが驚くと、「ダメですね」と峯村さんはきっぱり。

「『戦え』とボスから言われたら戦うしかない。どちらかというと李強さんは人のいい方らしいんですよ。以前、岸田首相がエレベーターに乗る時に、(すでに李強首相が乗っていて)普通は一人の首脳が一台に乗るところを、ドアを開けて待っていたぐらい。そのくらい『どうぞどうぞ』という人柄なので、つい笑顔を出してしまうのを避けたんだろうと思う」

   峯村さんはそう中国側の内情の一端を紹介した。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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