円安を目指すんだとやってきて、実際に円安になったらいろいろな問題が起きている。「僕は納得いかない」と、俳優の風間俊介さんは首を傾げた。2025年11月24日放送の「ZIP!」(日本テレビ系)は、「TOP NEWS解説」コーナーで、 高市内閣が決定した21兆3000億円の総合経済対策と加速する円安を取り上げた。
風間俊介さん「僕は正直わからない」
経済ジャーナリストの後藤達也氏が「21兆円規模の経済対策は異例の大きさで、日本の財政の不安から急激な円安が進んでいる」と解説すると、月曜パーソナリティの風間さんは「納得いかないところが......」と、後藤氏にこんな質問をした。
「僕ら、デフレ時代の時に、円安を目指すんだ、円安を目指すんだと、ずっと言われてきた世代だと思うんですよ。で、実際にこうやって円安になったら、こういう問題(物価高など)が起きてきて、あのとき何を目指していたんだろうというのが、僕は正直わからない部分があって、いま円がどんどん安くなっているということは、(円が)売られているわけじゃないですか。これが目指しているところは何なんですか」
かえって物価高を加速するリスク
後藤氏は「ドル円でちょうどいいのはどれくらいか。人によるんですけど、だいたい120円から130円ぐらいが、幅広く見るといいんじゃないかと言われてます」「それが突き抜けて、いま行きすぎちゃっているということ」と説明した。
風間さんは「これからはデフレ時代ではなく、インフレ対策というのがすごく大事になってくるということですか」と聞き、後藤氏も「そうですね」と答えた。ただ、おこめ券などの物価高対策をメインにした巨額な経済対策で円安が進み、「かえって物価高を加速するリスクというのも出てきている」と警告した。
難しい経済問題での的確な質問に、SNSでは「円安について質問する風間くんがとてもかっこよかったです」と高評価だった。
(シニアエディター 関口一喜)