税金対策にガサ入れ...夜職界隈あるある「店名変更=ワケあり」は本当か あやしいサインの見抜き方

「昔通っていた夜のお店の名前が、もう3回ほど変わっている」
「推しセクシー女優が在籍するプロダクションの社名と、差し入れのあて先が変わっていた」

   何の前触れもなく起きる名称変更は、この世界における「あるある」の1つ。事前にファン(客)へ知らせることは少なく、ほとんどが直前の報告か最悪の場合は「事後」。特にお店の場合だとハイペースで通う客ほど毎回看板をチェックしないせいで、指名キャストのSNSや来店時に店名が変わった件に気づくケースも珍しくはない。

   昼の世界ではころころ社名が変わるなど、滅多にない話だろう。水商売は2~3年単位でリニューアルするところが多く、中身をそのままで「表札」だけを新しくしがちだ。

   今回は「なぜ夜職界隈では、名称変更がすぐに起きるのか」を解説したい。結論から申し上げると、変更=まぁまぁワケありで、オーナーの交代や税金対策などあらゆる事情がからんでいる。

  • お店や事務所の名前がなぜコロコロ変わるのか?(写真はイメージ)
    お店や事務所の名前がなぜコロコロ変わるのか?(写真はイメージ)
  • 筆者のたかなし亜妖さん
    筆者のたかなし亜妖さん
  • お店や事務所の名前がなぜコロコロ変わるのか?(写真はイメージ)
  • 筆者のたかなし亜妖さん

税金対策、オーナー交代、ガサ入れ!名称変更のアレコレ

   頻繁に店やプロダクションの名前が変わると落ち着かないのは、働き手もファン(客)も一緒だ。覚えた頃にすぐ変更など勘弁してほしい話だが、人気商売の世界では税金対策のために名称変更→新店舗or新プロダクション誕生のようなかたちをよく取る。

   住所もスタッフも同じで名前だけ何度も差し替える場合は、税金対策の可能性が非常に高い。会社を作っては潰すのを繰り返し、荒稼ぎをしてさっさと業界から去る→別事業へ方向転換する例も、水商売が爆発的に儲かった時代はよく見られたそうだ。

   また、オーナーや社長交代により、名前をリニューアルする場合がある。「別にそのままでもいいのでは?」なんて意見も多いけれど全てを心機一転したいとか、もろもろの理由(以前の代表のせいで評判が悪かったなど)で前の名前を使い続けるのに抵抗感が強いと、まるで新設会社のような振る舞いをすることも少なくはない。特にガサ入れといったダークな経歴があるとイメージがよくないため、過去の汚点をかき消すかのように名前を変える。

   悪質店なんかは1~2年で何度も表札を入れ替え、何もなかったような顔をして営業を続けることもよくある話だ。

   過去に面接へ行った働き手や、新設を期待した客からすると「なんだ、あそこが名前変えただけか」と少々だまされた気持ちにもなるが、夜の世界は一般常識が通用しないために「誇張してナンボ」というところもある。それに、名称変更にはさまざまな「メリット」があるため、相当ネームバリューが通っていない限りは、改名をした方がよい場合も実は多い。

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