200種以上のレシピに対応できる調理ロボット
厨房でもロボットが炒めものに腕を振るう。「熟練のシェフの味を忠実に再現できる」とPRするのは調理ロボット「I-Robo2」だ。2024年に最新型を発売したTechMagic(テックマジック)社によると、チャーハンや野菜炒めなどの炒め・盛り付け・フライパン洗浄を、自動で一気にこなす。200種以上のレシピに対応できるという。「大阪王将」「一風堂」「幸楽苑」などが相次いで導入したため、飲食業界の注目を集める。1台528万円と事業者向けECサイトに表示されている。
回転寿司の厨房でも「寿司ロボット」がシャリを握っている。その誕生は1981年にさかのぼる。きっかけは、政府によるコメの生産調整「減反政策」だった。「鈴茂器工」(東京)創業者の鈴木喜作氏は当時、高級だった寿司を「身近なものにできればコメの消費が拡大する」と考え、苦心の末、シャリを握るロボットを完成した。回転寿司チェーンと歩調を合わせ、寿司の大衆化に貢献した。