米ドジャース専門メディア「ドジャース・ウェイ」(ウェブ版)が2025年11月30日、韓国出身キム・ヘソン内野手(ドジャース、26)のトレードを提言した。
「今オフにトレード材料として活用できる、あるいはすべき4人」
キムは米国1年目の今シーズン、マイナーで開幕を迎え、5月に大リーグに昇格した。71試合に出場し、打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録。ユーティリティプレイヤーとして、セカンド、ショート、センターのポジションをこなし、チームに貢献した。
ポストシーズンでは、全シリーズでロースター(出場登録選手枠)入りを果たし、ワールドシリーズ(WS)にも出場した。
WS第7戦では、延長11回からセカンドの守備に入り、WS2連覇達成の瞬間をグラウンドで迎えた。今シーズンの全日程を終えたキムは、11月6日に韓国に帰国した。
今オフの本格的な戦力補強が始まる中、「ドジャース・ウェイ」は「今オフにトレード材料として活用できる、あるいはすべきドジャース選手4人」とのタイトルで記事を展開した。
エメ・シーハン投手(26)、ギャビン・ストーン投手(27)、リバー・ライアン投手(27)の3投手と、キムを「トレード要員」としてピックアップした。
記事では、4選手の今シーズンを振り返りながら、来シーズンの展望に言及。
「ドジャースはキムを十分に起用しなかった」
キムに関しては、「キムは開幕を3Aで迎えた後、ほとんど出場機会を得られず、肩の負傷リハビリのため再び3Aでプレーした期間もあった。ドジャースが実際に彼を起用した際には、契約内容に見合った活躍を見せ、打率.280、6二塁打、1三塁打、13盗塁(打者トップの大谷とアンディ・パヘスよりはるかに少ない出場試合数ながらチーム3位)を記録した。しかし、ドジャースは彼を十分に起用しなかった」とし、こう続けた。
「キムは26年もベンチのユーティリティプレイヤーに過ぎないと予想するのが妥当だろう。契約は残り2年で総額800万ドル(約12億4500万円)強(28年・29年両年とも500万ドルのクラブオプション付き)という条件は、まさにお買い得である。守備の万能性と、高いコンタクト能力は、間違いなく強力なトレード材料となるだろう」
米メディアによると、キムは昨オフ、ドジャースと3年総額1250万ドル(約19億4500万円)の契約を結び、28年と29年については、球団がオプション権を保有するという。
今シーズン、韓国出身大リーガーとして唯一、ポストシーズン進出を果たしWSを制したキム。来シーズンは他球団のユニホームを着ることになるのか。今オフのドジャースの動向に目が離せない。