プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年12月3日にユーチューブを更新し、日本ハムに復帰した西川遥輝外野手(33)について、「球団が情をかけたなら心配」との見解を示した。「西川は勝つ道筋をある程度、心得ている選手」日本ハムは2日、ヤクルトを戦力外となった西川を獲得したことを発表した。5年ぶりの古巣復帰となる。智辯学園和歌山高校出身の西川は、10年のドラフト会議で日本ハムから2位で指名され入団。12年に1軍デビューを果たし、14年にレギュラーの座を獲得した。日本ハムでは21年までプレーし、2度のベストナイン、4度の盗塁王に輝いた。21年オフに自由契約となり、楽天に移籍。楽天では2年間プレーするも、23年は35試合の出場にとどまった。同年オフにヤクルトに移籍し、25年9月に戦力外を通告された。西川の古巣復帰について、日本ハムOBでもある高木氏は「びっくりした」と驚きを隠さず、復帰の経緯に関して独自分析した。「『いらない』といって外に出した選手を引き戻すという。ちょっと考えにくいが、ひとつ言えば、優勝経験という意味では、西川は(16年、日本ハム時代に)日本一になっている。勝つ道筋をある程度、心得ている選手だと思う。その中でベテランになった。今は(若手に)言える人がいないと思う。チームをまとめる、締めるということで取るのかなというのが、自然な考え。(西川は)功労者のひとり。(球団が)情をかけるとか、そういうことなのかなとは思う」「西川は、今はレギュラーとかは無理」プロ15年目の今シーズンは、49試合の出場にとどまり、打率.174、6打点、1盗塁に終わった。出塁率は、昨シーズンの.350から.280まで落ち込んだ。このような状況に、高木氏は「今はレギュラーとかは無理」とし、「ただ、技術は高い。例えば走塁、盗塁とか。盗塁に関して言えば、アウトにならない。我慢ができる走者。それを矢澤(宏太)とか、五十幡(亮汰)に教えるとか。良い見本を取った。そういうことなのかなと。走者としても優秀だから、そこらへんを1枚加えたいと」と解説し、次のように持論を展開した。「才能は確かにある。スイングのスピードはめちゃくちゃ速い。盗塁の技術は高い。バランスの取れた選手。そこら辺を見習ってほしいというのがあると思う。『行くところがなかったら1度戻って来い』というような情をかけたならば、日本ハムがちょっと心配。勝つために情はいらない。これから来年は勝負だから。情をかける暇があるなら、勝負に情けはいらない」チームは今シーズン、首位ソフトバンクに4.5ゲーム差のリーグ2位に終わった。来シーズンはリーグ優勝を目指す中、古巣復帰を果たしたベテランのパフォーマンスに注目が集まる。
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