プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年12月3日にユーチューブを更新し、巨人を電撃退団したオコエ瑠偉外野手(28)の「素顔」に言及し、「海外に行った方がいい」と提言した。
「オコエが『自由契約にしてほしい』とお願いしたと思う」
関東第一高校出身のオコエは、15年ドラフト会議で楽天から1位指名を受けて入団した。ルーキーイヤーに開幕1軍入りを果たすも、楽天ではレギュラーの座をつかむことができなかった。
22年オフに実施された現役ドラフトで巨人に指名され移籍。巨人では3年間プレーし、今シーズンは61試合に出場して打率.246、5打点、3盗塁、本塁打はゼロだった。
出場機会増を望むオコエは今オフ、球団と協議した結果、自由契約となった。スポーツ紙の報道によると、移籍先に関して今後、海外を含めて模索していくという。
高木氏は、オコエが自由契約になった経緯について、「どちらかというと、球団がそうしようとしたのではなくて、オコエが『そうしてほしい』とお願いしたと思う。それを球団が聞き入れた。聞き入れる中には、戦力としてあまり期待していない。その肌感覚はあったのかな」と分析した。
オコエが楽天に入団した15年のキャンプで、解説者としてオコエを取材したという高木氏。大きな声でしっかりとあいさつする選手だったと振り返り、「オコエはすごくいい子」と、当時の印象を語った。
そして、オコエの性格を考慮した上で、去就について言及した。
「オコエに紳士を求めても仕方がない」「巨人には合わない」
「楽天の時に、週刊誌かなにかで行動をいろいろと言われたことがあった。それで巨人に入って、一生懸命頑張って。どちらかというと、海外の方が合っているような気がする。日本で育っているのだろうが、感覚がちょっと違うんじゃないかな。それを考えると、海外でやらせてあげると、オコエの良いところがもっと出てくると感じる。オコエは『言動は関係ない。野球をやればいい』というところに至っている。縛られたくないタイプ」
さらに、阿部慎之助監督(46)との関係性にも触れた。阿部監督は、就任1年目でリーグ優勝を果たすなど実績を残す一方で、若手に対する厳しい指導で知られる。
高木氏は「(阿部)慎之助は、根っから巨人で育っているから、紳士たれという。絶対に負けられないという思いがある。勝たなくていけないという強い気持ちがあるから、指摘はするよ。『勝つためにはこうだとか、紳士たれ』みたいな。オコエに紳士を求めても仕方がない。12球団あるが、すべて空気が違う。それぞれチームの空気がある。それに合うか、合わないかといえば、巨人には合わない」と指摘した。
最後に改めて、オコエの去就に言及し、「どちらかといえば、海外の方が実力を発揮しやすいと思うし、悔いが残らない。日本では、どこも同じ扱いになると思う。だから海外に行った方がいい」との見解を示した。
オコエのプロ通算成績は、打率.230、14本塁打、68打点、28盗塁。
本日の主役
— ⚾️DAZNベースボール (@DAZNJPNBaseball) June 28, 2025
オコエ瑠偉
前進守備の間を破った
走者一掃タイムリー3ベース
⚾プロ野球(2025/6/28)
????巨人×DeNA
????Live on DAZN #オレをみろ#ジャイアンツ pic.twitter.com/KN4aIwAILY