中国大使館は又吉イエス氏を知らなかったのか 死去から7年、ネット民は「自らを焼き滅ぼす」に既視感

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   在京中国大使館の公式Xアカウントが2025年12月7日に公開した画像ポストが、ネット上で思わぬ反響を呼んでいる。

  • 新宿駅東口で演説する又吉イエス氏。独特の主張が有名だった(2017年10月撮影)
    新宿駅東口で演説する又吉イエス氏。独特の主張が有名だった(2017年10月撮影)
  • 選挙カーのデザインも独特だった(2017年10月撮影)
    選挙カーのデザインも独特だった(2017年10月撮影)
  • ポスターは決まり文句「地獄の火の中に投げ込むものである」が有名だった(2017年10月撮影)
    ポスターは決まり文句「地獄の火の中に投げ込むものである」が有名だった(2017年10月撮影)
  • 在京中国大使館のポスト。「自らを焼き滅ぼす」に既視感
    在京中国大使館のポスト。「自らを焼き滅ぼす」に既視感
  • 新宿駅東口で演説する又吉イエス氏。独特の主張が有名だった(2017年10月撮影)
  • 選挙カーのデザインも独特だった(2017年10月撮影)
  • ポスターは決まり文句「地獄の火の中に投げ込むものである」が有名だった(2017年10月撮影)
  • 在京中国大使館のポスト。「自らを焼き滅ぼす」に既視感

「台湾問題で火遊びをする者は......」

   高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁をきっかけに、中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事による「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく斬ってやるしかない。覚悟が出来ているのか」(原文ママ・以下同)とした投稿が批判を呼んだ。

   日中双方の外務省が抗議を行ったほか、中国側が中国国民に対して日本への渡航を控えるよう注意喚起するなど、日中の外交関係は悪化している。

   日中の外交関係が緊張する中、中国国防省報道官や中国外交省報道官など、中国の政府関係Xアカウントは、SNSで日本語の「警告」文章を記した画像を発信している。

   7日に在京中国大使館公式Xが公開したのは、青い背景に白い文字で「台湾問題で火遊びをする者は、必ずや自らを焼き滅ぼすことになる」と記した文書だった。

   日本への強い牽制と受け取れる文言だが、SNSでは18年7月20日に死去した政治活動家の又吉イエス氏を思い出したとの声が相次いだ。

「なつかしい」「又吉イエスかと思った」

   又吉氏は、自らを「唯一神、又吉光雄・イエス・キリスト」と称し、政治団体「世界経済共同体党」の代表として活動。選挙ポスターなどで過激な文言を駆使し、独自の戦いを続けてきたことで有名な「名物候補」だった。

   又吉氏の選挙ポスターは、黄色い背景に黒い文字でびっしりと自らの主張を書き込んだもの。対立候補の名前を挙げ、「責任をとって、日本人であるなら腹を切って死ぬべきである」と迫り、「また、彼らはただ死んで終わるものではない。唯一神又吉イエスが地獄の火の中に投げ込むものである。彼らを支持する有権者も同様である」などと訴えるのがお決まりの形だった。

   今回の大使館公式Xの投稿について、又吉氏のポスターを思い出したとの声が相次いだ。

「段々と中共脅迫文がキリスト看板とか又吉イエスのノリに近付いてきたな」
「中華人民共和国駐日本国大使館の警告文の調子が何かに似てるなと思ったら、又吉イエスだ。なつかしい」
「これを一目で公式見解だと理解するの難しすぎる、又吉イエスかと思った」

「自衛隊機にレーダー照射した次の日に『火遊び』だなんて」

   また、防衛省は6日、中国海軍の空母「遼寧」から発進した戦闘機が、航空自衛隊のF15戦闘機に対し、2度にわたって断続的にレーダー照射を行ったと発表した。

   高市早苗首相は中国側のこうした行動について、「このような事案が発生したことは極めて残念です。中国側には強く抗議し、再発防止を厳重に申し入れした。冷静かつ毅然と対応してまいります」と抗議している。

   SNSでは、「台湾問題で火遊びをする者」との表現について、「自衛隊機にレーダー照射した次の日に『火遊び』だなんて、センスいいですねwww」「>火遊びをする者 人んちの航空機に火器管制レーダーを照射するような輩のことですね。わかります」などと呆れる声も上がった。

   「ひとつの中国と決まっているのなら問題など存在しないはずなのに、中国自ら『台湾問題』と言ってしまっている自虐ギャグ」「外交部さんは台湾問題なんて存在しないって言ってるけど、大使館さん大丈夫? 自爆してない?」など、「台湾問題」との表現に首を捻る声もある。

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