参政党公式Xが2025年12月9日、同党が「新型コロナウイルス感染症対策およびmRNAワクチン施策等検証委員会の設置等に関する法律案」を提出したことを報告した。その文面の中で、「ワクチン」という言葉が「ワ〇チン」と伏せ字になっており、これに疑問の声が相次いでいる。
医学雑誌「The Lancet」はケネディ氏の方針を懸念
参政党公式Xは、「本日、【新型コロナウイルス感染症対策およびmRNAワ〇チン施策等検証委員会の設置等に関する法律案】を発議(提出)いたしました」と報告。発議後のぶら下がり会見の様子を映したYouTube動画も紹介した。
動画では神谷宗幣代表が法案について、コロナ対策、特にmRNAワクチンの効果や副反応を検証することに力を入れたものだと説明した。その中で神谷代表は「ワクチン」という言葉を避けることなく述べていたが、YouTube動画のタイトルは「mRNAワク〇ン」と伏せ字で記載されていた。
Xではこの表記に「党の公式が『ワ〇チン』と伏字をするのは如何なものか」「国政政党の公式アカウントが ワクチンもしっかり書くことをせず伏せ字で書いて誤魔化すという姿勢は非常に幼稚だと思いますよ」「え、なんで公式が伏せ字...?」といった疑問の声が寄せられている。
なお、参政党は11月6日の代表質問で、米国ではロバート・ケネディ・ジュニア保健福祉長官の主導のもと、mRNAワクチンの安全性やリスクの検証が進められ、米疾病対策センター(CDC)の諮問委員会はコロナワクチンの接種を一律推奨する方針を撤回したことなどを指摘。これに対し日本では「公平な議論や検証が十分とは言えない」として、米国などの動向を踏まえた方針転換の考えはあるかを質問した。
しかし、医学雑誌「The Lancet」は25年1月、ケネディ氏のワクチン会議論者の活動は公衆衛生に悪影響を及ぼす可能性があると警鐘を鳴らす記事を公開している。神谷氏の投稿には、こうした指摘があることを示すコミュニティノートが付けられている。
なお、高市早苗首相も神谷氏の質問への答弁として、コロナワクチンの定期接種について「審議会でその有効性、安全性を科学的知見に基づき評価するなど、継続的に評価しております。現時点では重大な懸念は認められていません」としている。
【お知らせ】
— 参政党【公式】 (@sansei411) December 9, 2025
本日、
【新型コロナウイルス感染症対策および
mRNAワ〇チン施策等検証委員会の
設置等に関する法律案】
を発議(提出)いたしました。
それに伴い、発議後の
ぶらさがり会見を公開しています。
▽ 視聴はこちら ▽https://t.co/gVIs530rxO#参政党#ぶら下がり会見#会見 pic.twitter.com/jYN2b5sTV8