村上宗隆「2年52億円」、1億ドル超「大型契約」見込まれたが... 識者率直見解「当てが外れた契約に」

   プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年12月12日にユーチューブを更新し、大リーグのシカゴ・ホワイトソックスに入団した村上宗隆外野手(25)の契約に関して「当てが外れた契約になった」との見解を示した。

  • 村上宗隆選手(球団インスタグラムより)
    村上宗隆選手(球団インスタグラムより)
  • 村上宗隆選手(球団インスタグラムより)

「契約年数、金額が低い感じがする」

   米メディアの報道によると、村上はホワイトソックスと2年総額3400万ドル(約52億7000万円)の契約を結んだという。

   村上はヤクルト時代の22年に、打率.318、56本塁打、134打点を記録し、史上最年少で3冠を達成した。

   当初から大リーグ球団に注目され、今オフ、大リーグ挑戦を表明後に米国での報道が過熱。米メディアの予想では、複数球団による争奪戦が展開され、契約期間は5年から6年の長期で、1億ドル以上(約157億円)の大型契約が見込まれていた。

   米メディアの予想を下回る契約に、高木氏は率直な思いを語った。

   「日本人選手のイメージは、強いチームに移籍するというイメージがあった。(ホワイトソックスは)非常に弱小チームで、成績が振るわない。今までのポスティングと比べると、契約年数、金額が低い感じがする。日本の契約からすれば、いい契約だが、村上の想像の中では、5年で200億円以上とか。3冠王を取っているし。ちょっと当てが外れたかなという契約になった」

「弱いチームというのは、モチベーション的に低い」

   ホワイトソックスは、過去にワールドシリーズを3度制した名門チームだ。ア・リーグ中地区に所属し、かつて元ヤクルト監督の高津臣吾氏(57)、元ロッテ監督の井口資仁氏(51)らがプレーした。

   ここ最近は成績が低迷しており、23年シーズンから3シーズン連続で100敗以上を記録している。昨シーズンは、60勝102敗で、ア・リーグ中地区最下位だった。

   このようなチーム情を踏まえ、高木氏は「弱いチームだと、選手も集まってこない」と指摘し、こう続けた。

   「弱いチームというのは、モチベーション的に低い。最初は高いモチベーションを持っていても、諦めが早かったりだとか、そういうチームの雰囲気にのまれないように頑張ってほしい。メジャーは勝つことに対して非常に貪欲。闘争心を露にしてくる。それが、毎年100敗以上しているようなチームだと、そういうことが薄れてきている。くれぐれも、そういう雰囲気に巻き込まれないように頑張ってほしい」

   村上の背番号は「5」に決定し、米メディアによると、ポジションはヤクルト時代はサードで起用されていたが、ホワイトソックスではファーストの可能性が高いという。

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