元格闘家のエンセン井上氏(58)が、2025年12月21日にユーチューブを更新し、格闘技イベント「BreakingDown18」(ブレイキングダウン=BD)の会見で起きた「くも膜下出血」事件を巡り、朝倉未来CEO(33)に対して「早めにコメントを出すべき」との見解を示した。
COO溝口勇児氏「運営の責任はすべておれに」
事件が起きたのは、13日に行われた前日会見だ。14日に行われた「BreakingDown18」に出場を予定していた「北海道喧嘩自慢」やるべしたら竜が、対戦相手の「千葉喧嘩自慢」江口響と対面した際に、不意打ちビンタを食らい失神した。
頭を床に強打した竜は、失神した状態で足が痙攣(けいれん)。その後、竜の意識は回復したが、ダメージを考慮して14日の試合は中止となった。
大会後の15日に事態が急変。竜は自身のXを更新し、病院で検査を受けた結果、くも膜下出血により脳内に出血が認められたことを報告。翌日16日に更新したXでは、退院したことを明かした。
同団体のCOOを務める溝口勇児氏(41)は、16日に自身のXを更新し、今回の事件に関して「運営の責任はすべておれにある」との見解を示した。一方で、責任が問われる朝倉は事件に関するコメントは出していない。
今回の事件を受け、井上氏は「ブレイキングダウンはどんどんエスカレートしてきている。いつか事件になると思っていた」とし、次のように持論を展開した。
「ブレイキングダウンは残念ながら乱闘とか、ケンカとかで売れている」
「ブレイキングダウンは残念ながら乱闘とか、ケンカとかで売れている。そういうところを変えないと。ずっと前から言っているが、礼儀が足りない。試合前に手を出す。乱闘するとか。そういうことをブレイキングダウンが、もっとしっかりペナルティーを与えるべき。ブレイキングダウンはしっかり変わらないと、これから続かないと思う」
そして、団体トップによるコメントがいまだ出ていないことを問題視し、今後の展開に言及した。
「全くコメントを出していない。それは良くないと思う。ブレイキングダウンが責任を取らないとダメだから、(朝倉は)早めにコメントを出すべき。謝罪とか、事件の細かい内容とか。ただ弁護士がついているから、こういうことが大きくなる可能性もある。裁判や警察が入る可能性もある。もしかしたら弁護士からすれば、無言のほうが安全なのかもしれない」
井上氏は「BreakingDown」オーディションでの自身の経験を踏まえて、今回の事件の「問題」を指摘した。「BreakingDown18」のオーディションに参加した際、「叛逆の悪童」レオに不意打ちを食らい、いきなり後頭部を殴打された。
幸い、大事に至らなかったが、井上氏は当時の運営サイドがとった言動を、こう振り返った。
「レオに後頭部を殴られた時、溝口さんが謝ってくれた。ブレイキングダウンのトップがみんな謝ったが、ひとりだけ、未来がひと言もない。責任として、礼儀として筋を通すには、俺に謝るべき。未来の性格は分かっている。悪気はない。でも、礼儀に甘いところがある。周りにガイドする人がいない」
格闘家としての顔を持つ朝倉は、31日にさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN」主催の格闘技イベントに出場する予定で、RIZINフェザー級タイトルマッチに臨む。
今回の件を通じて、私自身が強く感じたのは
— やるべしたら竜 (@ryu_sato8814) December 14, 2025
「減量後という特殊な状態での張り手行為が、想像以上に危険である」
という現実です。
計量後の選手は、一般的に
•脱水状態
•低血圧
•低血糖
•反射・バランス能力の低下
といった、極めて不安定な身体状態にあります。… pic.twitter.com/DtJRXHKj28