プロ野球で56本のホームランを打ち王貞治さんの日本人選手シーズン最多本塁打記録を塗り替えるなどした、ヤクルトの村上宗隆選手(25)の大リーグ・ホワイトソックスの入団が決まった。
2025年12月23日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)は村上選手のホワイトソックス入団会見を中継、日本人スラッガーの将来について取り上げた。
毎日のように試合に出られる
ホワイトソックスの発表によると、合意内容は2年契約総額3400万ドル(約53億7000万円)で背番号は「5」。近年の日本人選手(野手)のケースだと、吉田正尚選手(5年9000万ドル、レッドソックス)、鈴木誠也選手(5年8500万ドル、カブス)と長期大型契約が目立つ。
村上選手の短期契約についてゲスト出演したMLBジャーナリストのAKI猪瀬さんはホワイトソックスのチーム事情をあげる。3年連続100敗を超え低迷中で、ホームランが打てる長距離打者の獲得が急務だ。
「ホワイトソックスはまだ再建中で、目先の1勝よりも数年後を目指すチーム。村上選手は打っても打たなくても毎日のように試合に出られるので、その間、メジャーリーグにどうアジャストしていくか、時間をたっぷりもらえる」
と村上選手にとってはいい環境だという。
「速球に対応できますか?」
ゲスト出演した元メジャーリーガー川﨑宗則さんはホワイトソックスの本拠地、シカゴに本拠地を置くシカゴ・カブスでプレーした。2年の短期契約について川﨑さんも「逆にこれがいいと思う」と断言する。
「村上は1年1年日本で結果を残してきた。(長期)大型契約というのは違和感がある。アメリカの文化に慣れてから正々堂々と大型契約がとれるだろう」
MCの谷原章介さんは「山本(由伸)選手でも慣れるのに2年かかったじゃないですか。どんどん速くなっていくアメリカのピッチャーの速球に対応できますか?」と聞いた。川﨑さんは「大リーグのピッチャーの投げるタイミングは日本の選手よりひとテンポ早い。このテンポになれるまでにちょっと時間はかかるかもしれないが、(元メジャーリーガーの)青木宣親先輩という村上選手の師匠からもいろいろ聞いていると思う。今、もう(村上選手は)打ってますね。音が聞こえます」と話し、相変わらずの「川﨑節」でスタジオを笑わせた。
村上選手はまだ25歳。日本と同じように豪快なバッティングでシカゴのファンをあっと言わせてほしい。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)