韓国スポーツメディア「スポーツソウル」(ウェブ版)は2025年12月24日、大リーグにおける日韓の違いに関して分析し、韓国が日本よりも勝っている点を挙げた。
二刀流復活の大谷、ワールドシリーズでも躍動
今シーズン、多くの日本人大リーガーが活躍した。なかでも、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(31)、山本由伸投手(27)、佐々木朗希投手(24)らは、主力選手としてワールドシリーズを制した。
大谷は二刀流を復活させ、打者として打率.282、55本塁打、102打点、OPS(出塁率と長打率を合わせた数字)1.014を記録。投手としてレギュラーシーズンの登板は14試合にとどまったが、ポストシーズンで存在を示した。
日本人大リーガーの多くが投手で、今シーズンは10人の投手がマウンドに上がった。一方、韓国出身の投手は大リーグにいない。
韓国出身大リーガーはすべて野手で、キム・ヘソン内野手(ドジャース、26)、イ・ジョンフ外野手(ジャイアンツ、27)、キム・ハソン内野手(ブレーブス、29)、ペ・ジファン外野手(パイレーツ→メッツ、26)らがプレーした。
このような状況を踏まえ、「スポーツソウル」は「日本投手+強打者VS韓国内野手...交錯する大リーグ進出の流れ」などタイトルで記事化し、韓国が日本に勝っている点を挙げた。
記事では「大リーグは全ての野球選手の夢だ。KBOリーグとNPBでプレーする選手たちも大リーグを目指し、実際に進出する。絶対的な数は、日本が圧倒的に優位だ。代わりに韓国が日本より勝るところがある」とし、現在の日本人野手について言及した。
「数で上回る日本だが、代わりに『ないもの』もある」
「数で上回る日本だが、代わりに『ないもの』もある。中堅内野手だ。ショートとセカンドを指す。鈴木誠也と吉田正尚は外野手だ。村上宗隆はサードとファーストを守る。投手は猛威を振るうが、内野手は残念だ。中堅内野は『全滅』レベルだ。過去、日本最高の中堅内野手たちがアメリカへ渡ったが、『成功事例』と呼べる人物が見当たらない」
そして、韓国出身でショート、セカンドのポジションを守った選手の名を挙げ、それぞれの成績を紹介した。
「韓国は違う。まずカン・ジョンホの事例がある。不祥事で強制引退に追い込まれたが、パイレーツ時代には攻撃型ショートとして好成績を残した。KBOリーグの野手も成功できることを証明した。キム・ハソンがバトンを受け継いだ。基本ショートでセカンドもこなす。サードまで守れる。ゴールドグラブ賞受賞者である。韓国を超え、アジア出身内野手初の記録だ。つまり、日本にもいないということだ」
記事では、今シーズンからドジャースでプレーするキム・ヘソンの守備力を評価。ユーティリティプレイヤーのキム・ヘソンは、ショート、セカンドの他に、外野の守備もこなし、チームに大きく貢献した。
今オフ、KBOリーグ出身のソン・ソンムン内野手(29)が、ポスティングシステムを利用してサンディエゴ・パドレスに入団した。ソンの本職はサードだが、パドレスのチーム事情によりセカンドで起用される見通しだという。
「スポーツソウル」は、「ソン・ソンムンまで活躍すれば、KBOリーグ出身の内野手の価値はさらに上がる可能性がある」と期待を寄せた。