高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 若者は9割が支持?なぜ高市内閣は高支持率が続くのか

従来の「飲み食い政治」とも一線

   従来の「飲み食い政治」とは一線を画す姿勢、歴代首相が頻繁に会食を行っていたことと対照的で、与党内からは「情報交換ができない」「こもり癖」といった懸念の声もオールドメディアから上がっていた。

   12月6日に自民党幹部と初の外食を行ったが、これは例外中の例外。これは補正予算審議のためだ。会合には麻生太郎副総裁や鈴木俊一幹事長ら約20人が参加し、約1時間半で終わった。

   結果として、補正予算は、国民民主、公明両党が賛成したので上々の出来だ。高市首相が陣頭で国会対策するというより、政策の出来で各党の賛意を誘導して、自民党幹部が最終的な賛成を取り付けたのだろう。この方式は、これまでの自民党にないスタイルだ。まさに、女性初の首相で国会スタイルも大きく変貌した。これは今の若者スタイルにマッチしている。加えて、若者はオールドメディアを見ない、読まないのも高市推しの一因だ。


++高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはしよういち)元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長 1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。

1 2
姉妹サイト