独自のパイプがあった時代は終わった
中国にとって、貿易面からも日本の存在は小さくなってきていると、加谷珪一キャスター(経済評論家)がこんな説明をした。
「中国の貿易相手国というのは、実はね、(日本は)ベトナムとか韓国と同程度しかないんですよ。数字から見ると、中国は日本がなくてもやっていける環境だと、私には見えますけど」
と、中国側には日本との関係修復を急がなくてはならない理由はないというのだ。
上野愛奈アナが「水面下のパイプということをよく聞くんですけど(ないのでしょうか)」と聞く。太田氏は、
「野中(広務)さん、二階(俊博)さんがおられたという、独自のパイプがあった時代は終わっちゃってますね。石破(茂前首相)さんにお会いした時に、『北京に行ったらどうですか。特使外交で』と申し上げました」
と、にやりと笑った。
報道されているように、中国側は政界ではなく、日本の経済界が動くのを待っているのではないか。
(シニアエディター 関口一喜)