井上優位だが「5月の試合でひっくり返る要素はある」
そして、中谷選手に関しては「想定外の苦戦をした。想像以上に被弾が多かった。これには、スーパーバンタム級にアジャストできていないのではないかという意見もあり、私もそうかもしれないと思う。5月の井上戦まで4か月とちょっと。ここまでにスーパーバンタム級の体を作らければならない。この時点でどちらが上かといえば、井上選手。その差は詰まっていない」との見解を示した。
井上優位は動かないとする金平会長は、一方で「5月の試合でひっくり返る要素はある」とも指摘し、こう解説した。
「それは、井上選手の疲労の部分と、中谷選手のアジャストの部分。井上選手は疲れが溜まっているように見える。世界王者が、年間4試合をすることによるリスクは、体が疲れ切ってしまうこと。中谷戦は、井上選手のコンディショニングが心配。技術的なことや、アジャスト具合をみると、今の時点で中谷選手が井上選手に勝つというのは、なかなか難しいが、分からないのは井上選手のコンディショニングの部分」
「井上対中谷」戦が実現すれば、日本ボクシング史上最大のイベントとなる。井上にとって2度目となる東京ドームでのリング。一方の中谷にとっては、「モンスター」超えを世界にアピールする絶好の機会となる。
金平会長は、ドリームマッチに向け「井上選手にとって、いかに疲労を抜くかがテーマになる。5月まで時間があるようでない。中谷選手は居直って『当たって砕けろ』ぐらいの気持ちでいけばいいと思います。5月の試合は、お互いのコンディション。井上選手、中谷選手ともに、モチベーションは非常に高いと思いますので、どれだけのコンディションを作れるかにかかっていると思います」と語った。
井上の戦績は32戦全勝(27KO)。中谷は32戦全勝(24KO)。