「3万円払ったのに...」声優イベント支援したファン嘆く 主催者が突然連絡絶つ...クラファン200万円の行方は

   人気声優らが出演予定だった朗読劇「クイーンバイオレット・ゲーム」について、声優らが主催者と連絡が取れないなどとして、次々に辞退などを表明する騒ぎになっている。

   このイベントでは、クラウドファンディングで約200万円が集まり、チケット販売も始まっている。クラファンに支援したファンからは、「返金されるのか」などと不安も広がっている。

  • 朗読劇の公式サイト
    朗読劇の公式サイト
  • 支援を募ったクラファンのページ
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「公演開催は難しい」と声優らが次々に出演を辞退

   クイーンバイオレット・ゲームの公式サイトによると、イベントは、紫の女王が仕掛けたゲームで大金獲得などを目指すもので、観客が投票などを通じて参加できる。2024年6月に初演され、第2弾で終了予定だったが、変更されて今回は完結編となっている。

   公演に先立って、クラファンが25年2月に資金調達プラットフォーム「CAMPFIRE」上で始まり、同3月までに215人から197万円が集まった。25年4月に支援者への特典に当たるリターンが始まったとし、6月からは5000~9000円のチケットも販売されている。

   ところが、26年2月26日~3月1日に東京都内の会場で上演される予定を前に異変が起きた。

   人気ゲーム「アイドルマスター」シリーズなどで知られる声優らが、1月6日に12人の連名で、主催者と連絡が取れず、「公演開催は難しい」などとする声明を公式Xなどで出した。

   それによると、主催者で脚本家の渡辺流久里氏について、入院するとのやり取りを最後に、25年9月から連絡が取れない状態が続いているという。渡辺氏の主導でクラファンを行ってチケットも管理しており、公演中止を明言できないものの、たとえ連絡が取れても公演開催は難しいとした。

   最も懸念しているのが、クラファンで支援したりチケット代を支払ったりしたファンへの対応だという。法的機関への相談も視野に入れながら、渡辺氏への対応を続けると明かした。その後、声優らが公式Xなどで、出演を辞退するとの声明を次々に発表している。

クラファン運営側「詳細が分かり次第、必要な対応」

   声優らの声明がメディアでも取り上げられ、イベントに参加予定だったファンの間で不安が広がっている。

   クラファンで2万円以上を支援したというファンは、X上で当惑していると明かし、返金してほしいと訴えた。このファンは、救済措置を設けるべきだと主張し、イベントの運営側に問い合わせメールを送ったという。地元の消費生活センターや警察にも相談したことも明かした。

   また、別のファンはX上で、クラファンで3万円を支払ったとし、どうなってしまうのかと不安を漏らした。

   渡辺氏については、具体的な事実関係は不明ながら、自ら脚本を担当した別のイベントでも、25年に返金トラブルがあったとする書き込みもX上でいくつかみられた。

   クラファンを運営するCAMPFIREの公式サイトでは、「支援者にご理解いただきたいリスク」として、もし支援金が主催者に支払われた後にリターンできなくなった場合、「支援金の返金も受けられない状況になることもあり得ます」と注意を促している。その場合、支援者と主催者の二者間で解決する必要があるとあった。

   CAMPFIREの広報担当者は1月9日、J-CASTニュースの取材に対し、「数日前から支援者の問い合わせを受けており、主催者に事実確認しています。詳細が分かり次第、必要な対応をしていきたいと考えています」と答えた。

   チケットについては、イベントの公式サイトで、主催者による公演中止・延期ではない場合や、やむを得ず出演者が変更となった場合は、払い戻しはしないとしている。

   消費者庁の消費者制度課は9日、一般論として、チケット代の返金は、約束したことをしない債務不履行として民法で解決すべきことだと取材に説明した。ただ、消費者問題でもあり、払い戻しはしないとする条項については、消費者の利益を一方的に害する場合は、消費者契約法の第10条から、無効とされることもありうるとしている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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