トランプ米大統領はグリーンランド領有について「穏便な方法で済まなければ我々は強硬な手段をとる」と話し、外交で解決できなければ米軍を活用する可能性を示唆、脅しをかけている。
2026年1月13日放送の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)はアメリカのグリーンランド領有に向けての動きを追った。
米国はレアアース中国依存度を下げたい
なぜトランプ大統領は暴走するのか。グリーランド領有の実現度を問われたキヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんは答える。「実現はそう簡単ではないが、トランプさんの本気度で言うと85%ぐらい」と話すと出席者からも「へぇ~」と驚きの声があがった。その理由として、トランプ政権1期目の時にも買収する構想があったものの周囲の反対で挫折した経緯がある。そこへのこだわりがあるので「あまり過小評価しない方がいい」と峯村さんは指摘する。
グリーンランド領有の狙いとして、まずレアアース獲得がある。レアアース輸入の7割を中国に頼っているアメリカとすれば、その依存度を下げたいというのだ。峯村さんは「昨年、中国に関税145%かけてケンカしようとしたら報復でレアアースの輸出をとめられてしまった。そのトラウマがあるのでそれを確保したいという思いがある」と話した。
中国やロシアが手を出してくるので出て行けと
もう一つ重要なのが「中ロが狙う北極海航路」を押さえる、ことだという。峯村さんは「ベネズエラと同じ発想で自分のテリトリーの中に中国やロシアが手を出してくるので出て行けということですね」。
MCの谷原章介さんは「(グリーンランドに)アメリカの基地はあります?(「あります」という答えに)であれば、軍事的にはアメリカ側に属しているわけじゃないですか?」と疑問を投げかけた。峯村さんは「中国がアメリカのもとあった基地を買収しようとしたり、鉱山を買おうとしたり、この数年でかなり攻勢をかけているのでそれに対して焦ってもいる。もう一つ言うと、中国とロシアが連携してグリーンランドへの影響を強めようとしていることも、トランプさんをいらだたせている要因」と話した。
世界最大の氷の島が、帝国主義に逆戻りした国々の熱視線を浴びている。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)