「もっと大きな予算を」高市首相が望むも「円安物価上昇が続くかも」 解散総選挙の大義を国民は許容できるか

   高市首相がもくろむ衆院解散について、2026年1月14日の情報番組「ひるおび」(TBS系)は、解散意向にちらつく高市首相の大型予算編成の思惑をとりあげた。

  • 解散が実施されれば予算は4月にずれ込む見通しだ
    解散が実施されれば予算は4月にずれ込む見通しだ
  • 高市早苗首相(2025年12月撮影)
    高市早苗首相(2025年12月撮影)
  • 解散が実施されれば予算は4月にずれ込む見通しだ
  • 高市早苗首相(2025年12月撮影)

閣議決定したが「本当は出したくない予算」

   番組では、衆院解散が実施されれば予算は最速でも4月中にずれ込む見通しで、その場合は「暫定予算」を組んで社会保障費や公務員の給料など必要最低限の経費だけが盛り込まれ、規模は数兆から10兆円となるのが通例と紹介した。

   経済評論家の加谷珪一さんは、

「一般会計総額が122兆3092億円で過去最大と説明があった。確かに数字上は最大だが、見る人がみれば完全に緊縮予算で、財政緊縮派、健全財政派の意向を飲まざるを得なかった予算なんです。高市さんは、本当は出したくない予算なんです。選挙で勝ったらもっと大型の予算(編成)をやりたいと思っているはずなんです」

と話した。

   MCの恵俊彰さんは「でも、これ閣議決定されているわけですよね?」と問いただす。加谷さんは「市場では財務省に屈服して負けちゃった、日銀の利上げも認めたので日銀にも屈服したとみなされていたんです。そういう状況から考え、経済財政面だけでみると、高市さんが解散にうって出る合理的理由はある」と話した。

積極財政には、円安物価上昇が続くマイナス面の恐れ

   恵さんは「選挙に勝てばもう1回違う額で組み直す?」と聞く。加谷さんは、

「もっと大きな予算を出そうと思っているのではないですか。ただ財政懸念は悪化するので円安物価上昇が続くかもしれないというマイナス面はある」

と見通しを語った。

   事業創造大学院大学客員教授の伊藤聡子さんは、

「今の物価高の原因のほとんどは円安ですよね。大義と言って積極財政をもっとやりたいと言うと、もっと円安になる。これを国民は許容できるのか。高市さんが積極財政をやりたいというが、果たしてできるのかどうか。(経済が)逆に反応してしまい、結果的に倒れてしまうんじゃないかという懸念もある」

と高市首相の思惑にひそむ落とし穴も指摘した。加谷さんが「市場は解散報道で即円安になった。伊藤さんが指摘した懸念の通り、市場がすぐ反応して円安物価高は進むとみているわけですね。それに打ち勝つ政策をだせるかどうか」と話した。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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