キャバクラなど無料紹介する「松山市観光案内所」に困惑の声 「誤認される恐れ」市は県警と対応協議

   愛媛県松山市の中心部にある繁華街で、「松山市観光案内所」と名乗る風俗店紹介の無料案内所がオープンし、市は、「市の関連施設と誤認される恐れがある」と懸念している。

   県警に連絡して対応してもらっているが、名前を変えないまま、半年近く営業している。止めさせる法的な根拠はないといい、県警では、「今後どうするか検討している」と取材に明かした。

  • オープン前の「松山市観光案内所」(グーグルのストリートビューから)
    オープン前の「松山市観光案内所」(グーグルのストリートビューから)
  • JR松山駅松山市観光案内所(市の公式サイトから)
    JR松山駅松山市観光案内所(市の公式サイトから)
  • オープン前の「松山市観光案内所」(グーグルのストリートビューから)
  • JR松山駅松山市観光案内所(市の公式サイトから)

「市の施設か」これまでに数件問い合わせ

   入口付近の2か所に大きく、「松山市観光案内所」の看板が出ている。店の外観も、茶色を基調とした地味なデザインで、とても風俗案内所には見えない。

   看板には、英語と韓国語で「案内所」の表記があった。

   この案内所について、2026年1月15日、改名などさせる法的根拠がなく、市が困っているらしいとXで投稿があり、大きな話題になった。

   案内所は、25年9月にオープンし、キャバクラやスナックなどを無料で紹介している。

   実は、JR松山駅には、駅名が前に付いているだけでまったく同じ名前の施設がある。松山観光コンベンション協会が市の補助金で運営する観光案内所だ。

   市の観光・国際交流課によると、今回の案内所について、「市の施設か」とこれまでに数件問い合わせがあったという。その紛らわしさから、10月の県議会でも、議員から質問が出たほどだ。

   地元紙の愛媛新聞も、同月18日付ウェブ版ニュースで取り上げ、案内所の代表は、観光客が利用しやすい名前にしたと説明し、誤解させる狙いはないと主張したという。案内所には、「18歳未満の方の入店は堅くお断り致します」との貼り紙もあったとした。

   とはいえ、市民などの疑問はくすぶっているようだ。

愛媛県警「今後どうするかは、検討中」

   11月20日には、案内所が問題視されているので確認してはどうかとの意見が「わがまちメール」で寄せられたとして、市長が市のサイトで、誤認を懸念しており、法的な根拠がない中で、関係機関と連携して対応していると明らかにした。

   無料案内所を巡っては、愛媛県風俗案内業規制条例が24年10月に施行され、案内所には、公安委員会への届け出義務があるほか、パネルの掲示方法を守るよう求められている。しかし、案内所の名前までは規制されていない。

   松山市の観光・国際交流課は1月16日、J-CASTニュースの取材に対し、こう答えた。

「苦情は、それほど来ていませんが、市の施設と誤認される恐れがあり、県警に連絡して対応しています。法的根拠はないと思いますが、警察にコンタクトを取ってもらっています。現時点では、条例改正への働きかけまでしておらず、市がルールを作れるかどうかもまだ検討していません」

   愛媛県警の生活環境課は同日、取材に対し、「市と情報共有して、案内所とコンタクトを取り、紛らわしいとの市民の声がありますと伝えています。今後どうするかについては、検討しているところです。詳細については、コメントしかねます」と話した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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