日本航空(JAL)は2026年1月17日、成田空港とインド・デリーを結ぶ路線を開設した。JALが成田からデリー便を飛ばすのは、20年に羽田に移管されて以来、約6年ぶり。引き続き運航される羽田便は日印のビジネス需要を主なターゲットにしているのに対し、成田便はインド―日本―米国の乗り継ぎ需要も見込んでいる。
今回開設された路線は、成田を20時15分に出発し、デリーに翌日未明の3時に到着するスケジュール。JALが「0泊」「有休ゼロ」の過酷日程をPRしたことも話題だ。
インド→北米の乗客には「大変利便性の良い時間帯をご用意」
JALが初めてインドに就航したのはカルカッタ(今のコルカタ)。1962年10月に就航した南回り欧州便(東京―香港―バンコク―カルカッタ―カラチ―クウェート―カイロ―ローマ―フランクフルト―ロンドン)の一部だった。デリーに乗り入れたのは65年のことだ。複数回の路線休止をはさみ、96年に東京―デリー線が復活。2020年まで成田から運航されていた。
今回の成田線開設に先立って、JALがウェブサイトで「有休ゼロでタージ・マハルへ」と題したキャンペーンページを立ち上げたことが一部で話題になった。
このプランは、金曜夜に成田を出発し、土曜未明にデリー着。車をチャーターして移動し、タージ・マハルなど3つの世界遺産を観光し、日曜未明にデリーを出発。夕方前に成田に戻ってくるというものだ。過酷な日程に「0泊タージマハル旅が話題」として、Xの「本日のニュース」欄でも取り上げられた。
このスケジュールは、インド国内線に乗り継ぐのに便利だが、JALが成田便で重視しているのは折り返しの「デリー→成田」のスケジュールだ。鳥取三津子社長は成田空港の搭乗ゲート前で開かれた式典で、
「インドから北米へ移動されるお客様にとっては、大変利便性の良い時間帯をご用意した」
とあいさつ。デリーを早朝4時35分に出発し、成田に15時10分に着くスケジュールで、夕方に成田から北米(米国、カナダ)に向けて出発するJALの全7路線と、提携するアメリカン航空のダラス・フォートワース便に乗り継げるのが売りだ。