関西ローカルの報道・情報バラエティ番組「よんチャンTV」(MBS)が2026年1月22日に放送した衆院選をめぐる報道が波紋を広げている。
日本維新の会の藤田文武共同代表や参政党の神谷宗幣代表も同日、Xで疑問を呈した。
「『強くて、周りから怖いと思われるような日本』を目指しているのか?」
問題となったのは、同日の番組中、16時台に放送された「あす衆院解散 他党乱立の選挙戦へ」とした特集だった。進行役の前田春香アナウンサーが各党の公約や判断についてまとめる「まえはるプレゼン」とのコーナーで、元TBS記者でジャーナリスト・ドキュメンタリー映画監督の武田一顕氏の見解を紹介した。
前田アナウンサーは「我々が求める日本は、『優しくて穏やかな日本』なのか。そして、『強くて、周りから怖いと思われるような日本』を目指しているのか。ここがひとつの判断軸になってくるということです」と説明。「政党を分けますと、こういったかたちですね」として、大きなボードにこの2つの価値基準によって主要政党を分けた図を公開した。
「優しくて穏やかな日本」は、「中道改革連合・国民民主・共産・れいわ」。そして「強くてこわい日本」に「自民・維新・参政」と分けられていた。
前田アナウンサーは、「こういったところから、公約の入り口として見ていくということが、ハードルが低いかなというふうに話していました」と武田氏の発言に触れた。
「報道はどの政党に対しても公平中立であるべき」
SNSでは、「優しくて穏やかな日本」と「強くてこわい日本」の政党マップの画像が拡散され、「分類の項目も意味わからないし。優しいの定義って何? こわいの定義って何? 抽象的な言葉で偏向報道。もうオールドメディア無茶苦茶ですね」「選挙前の偏向報道は許せません! 報道はどの政党に対しても公平中立であるべきです」などとする声が挙がった。Xでは、「偏向報道」「オールドメディア」などのワードがトレンド入りするなど、批判の声が相次いだ。
一般ユーザーによる「これは偏向報道やろ。自民、維新、参政は苦情入れていいと思う!」との投稿は、3.1万超リポスト(拡散)され、10万を超える「いいね」が寄せられた。
日本維新の会の藤田文武氏は、前述の投稿を引用し「こわい日本って。なんですかこれは」と疑問を呈した。
参政党の神谷宗幣氏も、「謝罪して済む話ではない」と怒り。
「誤解をまねく? いや意図的ですよね」と指摘し、「それは維新の藤田代表も怒るわな。私もしっかり覚えておきます」とつづった。
「自民・維新・参政党について、誤解を招くような表現がありました」
なお、番組終盤では、「ここで訂正とお詫びです。午後4時台のプレゼンコーナーの中で、衆院選の各政党の公約の違いを伝えるスタジオ説明の中で、自民・維新・参政党について、誤解を招くような表現がありました。お詫びいたします」との謝罪があった。
一方で、番組の謝罪について「口先だけの謝罪だけで済ませたの? どこがいけない、何がいけないって視聴者の皆さんに丁寧な説明は必要だけど、それをやると自分たちの偏向報道を認めることになるからやらないんだろうな」「謝罪の内容についてはどこが誤解招くのか説明しないという。とりあえず流しちゃえばどうにでもなると思ってるクソオールドメディア」といった指摘も寄せられている。
こわい日本って。なんですかこれは。 https://t.co/jhqKOmuiSc
— 藤田文武(日本維新の会 共同代表) (@fumi_fuji) January 22, 2026