鋸山のライトアップが「光害」?Xで指摘続々 市は意見を「真摯に受け止め」も...企画続行の理由は

   千葉県富津市観光協会の公式Xが2026年1月18日に投稿した、鋸山のライトアップの案内に、人工光によって景観や野生生物などに影響を及ぼす「光害」を引き起こしているのではないかとする指摘が寄せられている。

   富津市商工観光課は、SNSの声を「真摯に受け止めております」としつつ、「環境省が策定した『光害対策ガイドライン』の考え方を踏まえ、実施しております」と説明した。

  • 鋸山
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  • 富津市観光協会のX(@tabitabi_22)より
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  • 富津市観光協会のX(@tabitabi_22)より
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「地域の将来を考えるうえで大変重要なものと受け止めています」

   市観光協会のXは、「本日より鋸山ラピュタの壁ライトアップがスタートしました!」と告知。日没から21時頃まで毎日点灯するとした。

   写真には、岩山部分をぐるりと囲んだ6個ほどの青いサーチライトの光が、空に向かって伸びている。

   これにXでは、「光害」を引き起こしているのではないかとする指摘が相次いだ。「光害」とは、環境省のサイトによると、「照明の設置方法や配光が不適切で、景観や周辺環境への配慮が不十分なために起こるさまざまな影響」と説明されている。例えば、野生生物や植物への影響、夜空が明るくなることで天体観察をしにくくなるといったものだ。

   このライトアップは「光害」に配慮されているのだろうか。

   23日にJ-CASTニュースの取材に応じた市商工観光課は、「本事業の実施にあたっては、環境省が策定した『光害対策ガイドライン』の考え方を踏まえ、実施しております」と回答。その具体的な配慮の内容を次のように挙げた。

「ライトアップの時間を日没後から午後9時までとし、深夜帯の照射は行っておりません」
「遮蔽物のない夜空へ直接照射することは行わず、光が上空へ拡散しないよう照射方向及び角度を制御しています。この他、設置したライトについては専門業者に施工を依頼し、漏れ光の抑制につながる設備設置に努め、周辺景観および生態系への影響低減に努めています」
「周辺市街地や宿泊施設の照明と比較しても、極端に強い光量とはならないよう調整を行っております」

   また、事前に調査をしたほか現地観光ガイドと協議を行い、「少なくとも行為地及び照射箇所において鳥獣の営巣地となっていないことを確認しています」とし、野鳥へも配慮をしているとした。

   Xで寄せられている声については、「市として真摯に受け止めております」とし、

「本事業に対する多様なご意見は、地域の将来を考えるうえで大変重要なものと受け止めています。市といたしましては、周辺環境に配慮しながら、地域住民の皆様とともに、地域の活性化に向け、引き続き取り組んでまいります」

と、コメントした。

   また、直接の問い合わせについては「賛否を含め10件程度のメールや電話をいただいております」とした。

   このライトアップは1月18日から実施。21日に「機器調整の為」として停止されたが、23日に再開している。なお、過去には、地域の団体が主催者となって16年、22年にライトアップを実施したことがあるとした。

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