東京・神保町のとある公衆電話ボックスで最近、順番待ちの行列ができたり、大量の花が置かれていたりと珍しい光景がSNS上で注目を集めている。
実は、漫画家・藤本タツキさんが原作を手がける人気アニメ「チェンソーマン」に登場する場所のモデルとみて、ファンが現場を訪れる「聖地巡礼」が盛り上がっているようだ。公衆電話を展開しているNTT東日本は、この現象をどう受け止めているのか。
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東京・神保町で話題の公衆電話(2026年1月下旬に撮影) -
東京・神保町で話題の公衆電話(2026年1月下旬に撮影) -
東京・神保町で話題の公衆電話(2026年1月下旬に撮影) -
東京・神保町で話題の公衆電話(2026年1月下旬に撮影) -
東京・神保町で話題の公衆電話(2026年1月下旬に撮影) -
YouTubeチャンネル「MAPPA CHANNEL」で2025年9月19日に公開された動画より。(c)2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト (c)藤本タツキ/集英社 -
YouTubeチャンネル「MAPPA CHANNEL」で2025年9月19日に公開された動画より。(c)2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト (c)藤本タツキ/集英社
「レゼ篇」登場のガーベラ、電話ボックスに集まる
劇場版アニメ「チェンソーマン レゼ篇」が2025年9月19日に公開され、約3か月で観客動員数655万人、興行収入100億円を突破した。第49回日本アカデミー賞「優秀アニメーション作品賞」を受賞するなど快進撃を遂げるかたわら、ファンの間では、神保町周辺の各所が映画の舞台を彷彿させるとして聖地化している。
主人公のデンジが電話ボックス内でヒロインのレゼと出会い、一輪のガーベラを渡す印象的なシーンについても、聖地とされた場所の情報がSNSで広がった。
J-CASTニュース記者が26年1月下旬の平日午前に確認すると、行列はなかったものの、撮影中の若者や後に並ぼうとする人がいた。ボックス内には、映画と重ねて持ち込まれたのか、包装されたままやペットボトル入りのガーベラが数十輪ほど置かれていた。
この場所は国内外で話題になり、例えば、グーグルマップ上には「韓国から聖地巡礼に来ました。アニメの感動がそのまま感じられます」「ファンの愛(花)が電話ボックスを埋め尽くしてる」といった書き込みがあった。
Xでは「誰かそこで亡くなったかのように花がたくさんあるんだけど、なぜ?」「電話ボックスを撮ってる人が5人くらいいて不思議だった」「何かと思ったらこれチェンソーマンの聖地なのか」と困惑する目撃者も。ある時はイラストが置かれていたという。一部には置き去り行為を懸念するユーザーもいる。
「お花や私物などをその場に残されないよう」
これまでに花やグッズなどが置かれる事案はどれほど発生し、どのように処理してきたか。NTT東日本・広報室は26日にJ-CASTニュースの取材に応じ、「事案の発生頻度は把握しておりませんが、通常の定期的な清掃時の確認にて物品の残地などがあれば撤去対応させていただいております」と答えた。
他方、電話ボックスの隅には、下記のように注意喚起する小さい紙が張られていた。日本語・英語・韓国語・中国語に対応したものだ。
「もしあなたが花や何か持ってきたなら放置せず持ち帰ってください。彼女も貰った花を大事に持ち帰りました。この場所があなたにとって大事な場所ならこの公衆電話から電話して、この場所が無くならないようにしてください」
広報によると、張り紙は「当社で設置したものではございません」。公衆電話の売り上げは「公開前と比較して、映画の公開による明確な使用量の変化は認められません」と説明した。聖地化していることについては、次のように受け止めている。
「作品をきっかけに関心を持っていただいている点につきまして、ありがたく思っております。一方で、公衆電話は現在も実際に利用されている公共設備となることから、ご来訪の際は周囲の方や他のご利用者様へのご配慮をお願いいたします。お花や私物などをその場に残されないようご配慮いただけますと幸いです」