身内が認知症にかかると家族がイライラをぶつけて悩む
身内が認知症にかかると家族がイライラをぶつけてしまい悩むケースも少なくない。ハリーさんは当時を思い浮かべながら話す。
「父に服を着せようとする時に抵抗して母にも拳を振り回したりする。ついカッとなって本人にとってつらいことを言ってしまったことを後悔し、ずっと重い十字架を背負ったように苦しかった」。
それを聞いていた認知症専門医の新井平伊さんが「私も父に怒鳴ったことがある。それは『もっと元気でいてほしい』『こんなはずじゃなかった』という家族ならではの思いなので、それを自覚することが大事。熱心な家族ほど抱え込んでしまう傾向がある」と話した。
身内に認知症の症状があらわれた時には専門医などに積極的に相談するように勧めている。清原さんの例のように「歳のせい」にするばかりでなく、ちょっとした変化にも目配りすることも必要である。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)