スマホの普及による現代人の脳の中が「ゴミ屋敷化」している?2026年2月8日のバラエティー番組「もしもで考える・・・森田健作のなるほど!なっとく塾」(BSフジテレビ系)は現代人に特徴的な脳疲れの原因と対策をテーマにとりあげた。
大谷翔平選手の脳疲れ対策が参考になる
10万人以上の脳を診断してきた医学博士奥村歩さんが現代の脳疲れを解説した。奥村さんによると、2000年代前半までは脳の専門医を受診するのは高齢の認知症患者がほとんどだったが、この20年間で若い世代、30~60代の働き盛りの患者が増えているという。仕事などのパフォーマンスの低下で悩んで受診にくる人が多く、そのほとんどの原因が脳疲労だというものだ。
奥村さんは記憶の3過程として(1)入力(2)整理・整頓(3)取り出し、と分けて、「現代は洪水のように情報があふれかえり、脳が整理・整頓が追いつかず『ゴミ屋敷化』してしまう」と話す。
塾長の森田健作さんは「情報がたくさん入ってきて脳が全部受けとめてしまうと大変。『こんなのどうでもいいや』とある程度自分の意識の中でほっぽることも大事」と話した。
脳疲れ対策として奥村さんは米大リーグの大谷翔平選手を引き合いにして「体も精神も脳も休める手っ取り早い方法はよく寝ること」だという。それに対し森田さんが「ぐっすり寝るけど夢をいっぱいみるとか、半分起きているような半分寝ているような時もあるがそういう時はどうしたらいいのか」と聞いた。奥村さんは「どうしても65歳を過ぎるとまとまった時間を眠れなくなるのは仕方ない。寝た気がしない、疲れがとれないというのであれば昼寝をすること。1日30分ぐらいの昼寝を習慣にしている高齢者は認知症のリスクが下がるデータもある」と答える。
「懐かしい曲を聴くと、眠っている大切な記憶をよみがえらせる」
ほかにも「あたまをからっぽにしてぼんやりすることが大切で、単純なリズム運動が脳の疲れをとりリフレッシュさせる」と話し、キャベツの千切りや皿洗いなどを例にあげた。森田さんも「僕も食器をよく洗うが、やっているうちに何も考えなくなり、ふっと無になる瞬間がある」と皿洗いのリフレッシュ効果を強調した。奥村さんは「ビル・ゲイツが必ず1日30分、夜に皿洗いを日課にしている」というエピソードも紹介した。
また、脳を鍛えるために昔好きだった曲を聴くのも効果があるという。
「懐かしい曲を聴くことは、眠っている大切な記憶をよみがえらせてくれる力がある。私の場合は塾長の『さらば涙と言おう』を聴くと、昭和時代に医者を目指して一所懸命勉強していた青春時代がよみがえる」と話した。
かつて竹刀を振り回していた青春スターも76歳、今は皿を回し洗いして脳を鍛えている。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)