メダリストを「ランク付け」したテレビ企画
とくに、その傾向が強く見られたのは地上波のテレビ局だった。
会期中から、選手たちは競技直後から日本のテレビ局が現地に設営した「特設スタジオ」をスタンプラリーのように行脚させられた。
そして帰国すれば、一部の注目選手はテレビのスタジオで、笑顔を振りまかねばならなかった。そこで語られるのは競技の話よりもプライベートの話題が中心だった。
同じメダリストであっても、人気競技か否か、あるいは「番組で使いやすいキャラクターか、話題性があるか」によって、その扱いは天と地ほどの差が出た。
これでは、アスリートたちへの敬意が希薄だととられても仕方がない。
その下心が見え隠れしたのが、2月23日放送の『くりぃむしちゅーの!THE☆レジェンド』(日本テレビ系)だった。
そこで行われたのは、各国の記者123人に「世界を魅了した日本のメダリスト」を聞き出して15位までのランキングにするという企画だ。
スタジオに参加した選手はすべて選出されたが、ほかにも印象的な活躍をした日本人選手がいたはずなのに、選外となっていたのである。
アスリートたちが4年間にわたって行ってきた、血のにじむような努力を無視するような無神経な企画に、SNSを中心として多くの非難が殺到した。