イラン攻撃を続ける米トランプ大統領の出口戦略が見えないが、2026年3月9日放送の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、アメリカ政治に詳しい早稲田大学教授の中林美恵子さんはデッドラインを4月いっぱいだと解説した。
敗北のレッテルを張られるのを恐れている
イラン攻撃に関してトランプ大統領は「無条件降伏以外はあり得ない」(SNS)と言ったり、米CNNの取材に対し「アメリカやイスラエルに友好的な国になるのであれば(後継者は)宗教指導者であっても構わない」と答えたりと、発言が場当たり的だ。MCの宮根誠司さんが「トランプ大統領のゴールがあちこち動いている」と中林さんに聞く。
「ここまでくると、おそらくトランプ大統領はそれ(出口)を示すことがリスクであると考えている可能性がある。ゴールを明確に、クリスタルクリアに見せてしまうと、そこに到達しなければやめられなくなってしまう。到達しなければ自分が敗北というレッテルをはられる可能性もある。明確なゴールを見せないことによって、妥協の余地を残している」
中林さんは、トランプ大統領が出口を示さない理由を説明した。
米国民は、アフガン、イラク戦争での犠牲を忘れていない
秋の中間選挙を控えたトランプ大統領にとって、ゴールのデッドラインはいつなのか。
中林さんは「4月いっぱいまでにカタがつけば、中間選挙までにまだ時間がある」と見る。
「アメリカの国民は、アフガニスタンやイラクで20年余り続いた戦争でのアメリカ人の犠牲をよく覚えている。トランプ大統領はそのようにはしないと選挙で約束した。それと違うと、(中間)選挙にプラスにならない」
中林さんはアメリカ国内の情勢にも触れながら、一刻も早い戦争終結こそが、トランプ大統領にとって国内世論の支持をとりつける方法だと解説した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)