経済企画庁長官などを務めた自民党の船田元衆院議員が2026年3月7日、波紋を広げた高市早苗首相による「カタログギフト」について、自身のフェイスブックでその使い道を明かした。
「お返しすべきか使うべきか悩みましたが」
先の衆院選で当選した自民党議員らに対し、高市氏がカタログギフトを配布し、一部で問題視された。
この件が報道された2月24日、高市氏はXで「議員としての活動に役立つものをと思いましたが、一人一人に適当な品物を選ぶ時間もなく、事務所での応接や会議、日常業務に使えるものなど、政治活動に役立つものを各議員のご判断で選んでいただこうと思い、カタログギフトを差し上げることとしました」と説明。「もちろん、今回の支出には、政党交付金は一切使用することはありません」とした。
一方で、法令上は問題ないものの、原資が「奈良県第二選挙区支部」である上、カタログギフトの熨斗に「高市早苗」と記されていたことから「軽率では」という道義的な問題について指摘が上がった。
船田氏は3月7日、「御祝」の熨斗がかかった実際のカタログギフトの写真を公開し、「先日騒がれました高市総理からのカタログギフト、お返しすべきか使うべきか悩みましたが」とした上で、その使い道に言及した。
「前から応援していた山中伸弥教授の、ips細胞研究に対する支援」
「カタログを最後まで見たところ、前から応援していた山中伸弥教授の、ips細胞研究に対する支援寄付という選択がありましたので、迷いなくそこに寄付することにいたしました」という。
寄付を選んだ理由については「これまでも家族皆で寄付を行ってきたところですが、心臓シートとアルツハイマー治療に向けて、厚労省が認可の方向になりつつあるため、あらためて寄付することといたしました」と説明。「他の議員さんがどのような選択をするかは、それぞれにお任せしたいと思います」とつづっている。
船田氏は2月25日にも、【高市総理のカタログギフトのコメントについて】として、フェイスブックで本件をめぐる思いをつづっている。
「本日の本会議の直前にTBSの抜き打ち取材があり、高市総理の自民党当選者へのカタログギフトについて質問され、その場面がテレビで報道されています」と明かし、報道内容について「私からは『タイミングが良くない』と述べた部分が切られており、またその金額も一般的なカタログギフトが1万円か、せいぜい1万5千円で、『世間常識』と反応してしまいました」と説明。
「あらためて『世間常識の金額ではない』と発言を訂正いたします」
しかし、「その後確認したところ、3万数千円であることが判明し、この金額は流石に『世間常識』ではないと思いました」とした。
「不確かな状況でインタビューに応じてしまったことを反省するとともに、あらためて『世間常識の金額ではない』と発言を訂正いたします」としていた。
カタログギフトをめぐっては、TBS NEWSによる2月25日の報道では、「これはダメだと思って受け取らなかった」という議員もいるとしている。
3月10日時点で、カタログギフトの具体的な使い道を公表している議員は船田氏を除いて見当たらなかった。