2026年3月10日放送の情報番組「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は、イランが保管しているとされる高濃縮ウラン回収のために、アメリカとイスラエルが地上軍派遣の協議をしていることを取りあげた。「地中にかなりの量の60%高濃縮ウランが埋まっている」番組は、イランには濃縮度を高めれば核弾頭10発分に相当する60%の高濃縮ウラン440.9キロが存在しているとされるIAEAの推計を紹介した。イランの政治・社会情勢に詳しい中東調査会主任研究員の斎藤正道さんは昨年6月にアメリカ軍がイランの3カ所のウラン濃縮施設を攻撃したことに触れ、「3か所のなかの1つでイラン中部にあるフォルドゥも攻撃したが、その地中にかなりの量の60%高濃縮ウランが埋まっているとされる」と説明。さらに、イスファハンに200キロの濃縮ウランが保管されているというIAEAグロッシ事務局長の発言も紹介して「そういったところに低濃縮、高濃縮のウランが存在する」と話した。「地下に埋まっているものをとりあげて持って行かなければならない」MCの大下容子さんは「トランプ大統領が特殊部隊の派遣を検討していて、その高濃縮ウランを希釈したり国外に搬出したりすることは実現可能なのか」と聞く。斎藤さんは「そのためには地下に埋まっているものをとりあげて持って行かなければならないが、イラン軍からしたら格好の餌食になると思う。軍事の専門家ではないので明確に判断はできないが、素人考えではまず不可能だと思う。今のところ、米兵が7人亡くなっていると聞いているが、地上軍を派遣するということになると、ゲリラ戦という形で革命防衛隊を中心に(アメリカ軍を)攻撃することになる。そうなった場合の犠牲者は7人とか10人のレベルでは済まないだろう」と話し、相当数の犠牲者が出る可能性に言及した。(ジャーナリスト 佐藤太郎)
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